チュ。チュ。ピチュ。チュン。チュン。

小鳥のさえずりが聞こえる。
今日はやけに近くで聞こえるなあ・・・・。

白々と夜が明け始める時間。
隣にいるはずのまおの姿を探るけれど・・・。いない。

まぶしさに目を細めながら、ゆっくりと目を開けると・・・・・。

おとぎ話に迷い込んだような錯覚を覚えるような光景が待ち受けていた。

朝焼けのピンク色の光の中で、翼あるものたちに囲まれて、まおが微笑んでいる。
やっぱり、本物の天使だったんだ・・・。
まおの背中にも、透明に透ける羽根が朝焼けにきらめいている。

ああ。俺に幸せを届けるためだけに地上に舞い降りてきてくれたんだ・・・。

しばらく、その夢のような光景を夢うつつでぼーっと眺める。
いつから夢を見ていたんだろう・・・。それとも、いつからが現実だったんだろう・・・。
なんて、とりとめもなく考える。

「・・・あ。おはよ?大ちゃん。」

ふんわりと俺に気がついたまおがこちらを向いて微笑む。

「・・・あ。おはよう。まお・・・。」

やっぱり、これは現実?
ごいごしと目を擦ると、それは紛れもない現実で、まおの背中の羽根は消えていた。

「ふふ。この子たち、人懐っこいんだよお。」

手には、パンくずを乗せた皿を持って、小鳥達に餌をやっている。
皿の上に載ったり、まおの肩にとまったりして戯れている小鳥達。

「・・・ねえ?大ちゃんもあげてみる?」

なんだか壊してはいけない空間のような気もしたけれど、その翼あるものの戯れに加わりたい気もして。

「・・・ああ。」
「・・・はい。」

まおの差し出すパンくずの乗った皿を受け取り、小鳥達に指しだすと・・・。
ばさばさっと翼を広げて、いっせいに飛び立ってゆく小鳥達。

「あっ・・・・。」

太陽が高く登り、綺麗な青空になってきた空の彼方えと消えてゆく小鳥達。

「ありゃあ。大ちゃん、嫌われちゃったね・・・・。」

鳥達はきっと知っているのだ。
まおが本当は天使だということを。

だから、まおにだけ懐いていた。

「ま。俺は凡人だからな・・・・。」
「なあに?それ。」

クスクスとおかしそうに笑うまお。

「今日も寒いねえ・・・。熱いコーヒーでも飲もっか。」

ひんやりと冷たい手で、俺の手を引いて部屋にはいるまおを見詰めながら、俺に恋して天国から会いにきてくれたのかなあ??なんて、乙女チックなことを考えてしまったりするのだった。


この地上で、まおと暮らせて本当にしあわせ。



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朝から、どんどん行きますよっ!!!!

せっかく早起きしたのに、ゆずるくんのフランス大会の放送がなかったんだもんWW

もうもう、ぷんすか拗ねてしまって、ふてくされながらストレス解消にお話書いています。

ううう。

オリンピックまでに、何回見れるんだろう・・。ゆずるくん・・・・・。