歯磨き粉がもう、なかったんだよなあ・・・・。
仕事帰りに、ふと思い出してドラッグストアに寄る。
生活必需品ないつからか、まおが買って来てくれるようになってきてしまったので、めっきり寄らなくなってしまった店内に足を踏み入れる。
入り口入ってすぐに、どん!!と設けられた「冷え対策コーナー」
「へえ。こんなにたくさん入浴剤って種類あるんだ・・・。」
なになに??
ヒアルロン酸配合で、お肌すべすべ。
桃の葉エキスとミルク成分で、赤ちゃんのような肌へ。
・・・はっ。真剣に読んでいる自分に気がついて、肌質がどうの、なんて気にしている自分に思わず笑みがこぼれる。
まおの影響絶大、だなあ・・・。
正直、ひとりで風呂に入っていたときは、綺麗になればそれでいい、っていう感覚で、こんな入浴剤なんで、入れたことなんてなかった。
ひのきの香りで、心からリラックス。
炭酸成分で、こりに効く。
・・・う~~ん。香り重視もいいなあ。
しゅわしゅわと発砲するのも、一緒に入る楽しみが増えそうだし・・・。
真剣に、悩んでしまいどうしよっかなあ・・・。と視線を横にやると、隣にはふわふわのボアのついた犬柄のスリッパが積んである。
「おっ。これ、あったかそうで、かわいいなあ・・・・。」
冷え防止で、スリッパを履いて食事を作ったり、片付けたりしてくれるのだけれど、作業を終えてすりよってくるまおの手足はいつも冷たくて、申し訳なくなる。
でも、「おれがしたいから、してるの。」と言って、嬉しそうに世話を焼いてくれるまおを見ていると、手足の冷たさも健気さをプラスして、より愛しさを募らせるのだけれど・・・・。
でも、これならあたたかいかも。
まおの足がこのアニマルスリッパにすっぽり入っている姿を想像して、にまにましてしまう。
あ。まずいな。
さっきから、口元ゆるみっぱなしだ・・・・。
30過ぎの男が、お肌がすべすべになる入浴剤と可愛らしいアニマルスリッパもどうかと思うけど。
・・・ひとまず、用件を済まそうか。
歯磨き粉と、男性用のさっぱりシトラス系の化粧水を選ぶ。
美容スイッチのはいったまおが、時々「大ちゃん、ごろんしてっ!!」と膝の上に寝転ばされて、スペシャルケアと称したお手入れをしてくれるときもあるけれど・・・。
正直、まおの指先が顔や首筋を撫でてくれるのは気持ちいいけれど、クリームのようなべたべたした感触は好みではない。
いつだったか、数日会っていない間に忙しさにかまけて、お手入れをさぼっていたら、
「大ちゃん、唇カサカサ・・・。」
と、キスしたあとに嫌な顔されたっけ・・・・。
それからというもの、乾燥する前にリップクリームを使うようになって・・・・。
俺が、ハードなスケジュールのときも肌荒れせずにいられるのは、ひとえにまおへの気持ちのお陰かな・・・。
なんて、考えながら店内をぶらぶらしていると、あっと言う間に一周してしまっていた。
「やっぱり、買うべき、だな。」
少し照れくさかったけど、歯磨き粉と、自分用の化粧水と、ヒアルロン酸配合の入浴剤と、アニマルスリッパを持って、レジに並ぶ。
「まお、喜ぶかなあ・・・。お土産。」
きっと、渡した瞬間にぱああ。と向日葵のように笑って、きっらきらの瞳で「ありがとっ!!」って言ってくれる姿を思い浮かべて、うきうきとしながら、家路を急いだ。
外は寒いけれど、心はほっこり。
仕事帰りに、ふと思い出してドラッグストアに寄る。
生活必需品ないつからか、まおが買って来てくれるようになってきてしまったので、めっきり寄らなくなってしまった店内に足を踏み入れる。
入り口入ってすぐに、どん!!と設けられた「冷え対策コーナー」
「へえ。こんなにたくさん入浴剤って種類あるんだ・・・。」
なになに??
ヒアルロン酸配合で、お肌すべすべ。
桃の葉エキスとミルク成分で、赤ちゃんのような肌へ。
・・・はっ。真剣に読んでいる自分に気がついて、肌質がどうの、なんて気にしている自分に思わず笑みがこぼれる。
まおの影響絶大、だなあ・・・。
正直、ひとりで風呂に入っていたときは、綺麗になればそれでいい、っていう感覚で、こんな入浴剤なんで、入れたことなんてなかった。
ひのきの香りで、心からリラックス。
炭酸成分で、こりに効く。
・・・う~~ん。香り重視もいいなあ。
しゅわしゅわと発砲するのも、一緒に入る楽しみが増えそうだし・・・。
真剣に、悩んでしまいどうしよっかなあ・・・。と視線を横にやると、隣にはふわふわのボアのついた犬柄のスリッパが積んである。
「おっ。これ、あったかそうで、かわいいなあ・・・・。」
冷え防止で、スリッパを履いて食事を作ったり、片付けたりしてくれるのだけれど、作業を終えてすりよってくるまおの手足はいつも冷たくて、申し訳なくなる。
でも、「おれがしたいから、してるの。」と言って、嬉しそうに世話を焼いてくれるまおを見ていると、手足の冷たさも健気さをプラスして、より愛しさを募らせるのだけれど・・・・。
でも、これならあたたかいかも。
まおの足がこのアニマルスリッパにすっぽり入っている姿を想像して、にまにましてしまう。
あ。まずいな。
さっきから、口元ゆるみっぱなしだ・・・・。
30過ぎの男が、お肌がすべすべになる入浴剤と可愛らしいアニマルスリッパもどうかと思うけど。
・・・ひとまず、用件を済まそうか。
歯磨き粉と、男性用のさっぱりシトラス系の化粧水を選ぶ。
美容スイッチのはいったまおが、時々「大ちゃん、ごろんしてっ!!」と膝の上に寝転ばされて、スペシャルケアと称したお手入れをしてくれるときもあるけれど・・・。
正直、まおの指先が顔や首筋を撫でてくれるのは気持ちいいけれど、クリームのようなべたべたした感触は好みではない。
いつだったか、数日会っていない間に忙しさにかまけて、お手入れをさぼっていたら、
「大ちゃん、唇カサカサ・・・。」
と、キスしたあとに嫌な顔されたっけ・・・・。
それからというもの、乾燥する前にリップクリームを使うようになって・・・・。
俺が、ハードなスケジュールのときも肌荒れせずにいられるのは、ひとえにまおへの気持ちのお陰かな・・・。
なんて、考えながら店内をぶらぶらしていると、あっと言う間に一周してしまっていた。
「やっぱり、買うべき、だな。」
少し照れくさかったけど、歯磨き粉と、自分用の化粧水と、ヒアルロン酸配合の入浴剤と、アニマルスリッパを持って、レジに並ぶ。
「まお、喜ぶかなあ・・・。お土産。」
きっと、渡した瞬間にぱああ。と向日葵のように笑って、きっらきらの瞳で「ありがとっ!!」って言ってくれる姿を思い浮かべて、うきうきとしながら、家路を急いだ。
外は寒いけれど、心はほっこり。