「ん~~~。いいえ、天気!!」

窓を開け放つと、どこまでも抜けるような青空。
ひんやりとしたさわやかな空気が流れ込んできて、一気に気持ちがしゃきっとする。

ゴソゴソ。

「ん~~。」

ベッドで、大ちゃんがもぞもぞと動く気配がする。

「あ。大ちゃん。・・・おはよ?」
「・・・おはよ・・・・。」

まぶしそうに、目を細めて、見上げてくる。

「まお・・・・。こっち、おいで?」
「うん・・・。」

起きなきゃいけない時間より30分早い、目覚め。
するり。と大ちゃんの横に滑り込むと、ぎゅううっと抱きしめられる。

「まお。まだあったけー。」
「ふふ。大ちゃんも、ぬくぬく・・・・。」

ふたりでおでこをくっつけあい、背中を撫でながら、体温を確認しあう。

「今日は、いい天気だなあ・・・・。」
「うん。気持ちいいいぐらいの、青空。」

大ちゃんの腕の中で、青空を見上げていると、初めて「大ちゃんも、空が好き。」と知った日のことを思い出す。

ゴセイジャーのイベントDVDで、「いろんな表情をするSORAのような役者になりたい。」と思いを込めて、SORAというタイトルをつけた。
その後に大ちゃんとの「晴れた青空」のクランクアップの日。

「俺、空好きだしさあ。空、って言葉が入っている作品で卒業できて、うれしい。」
「・・・え?大ちゃん、空、好きなの?」

あまりにも、うれしくて、カメラを忘れてじいいっと大ちゃんの顔をみつめてしまったっけ・・・・。

同じものを、好き。

たった、それだけのことが、涙がでるぐらい嬉しくて、感動したあの日々。
今では、同じ時間に空を見上げて、シャメを取るぐらいのシンクロぶりだけど・・・。

ふふふ。

それだけ、同じ時間を過ごして、お互いに気持ちがリンクすることが多いってことだよね。

空が好きな大ちゃん。
SORAのようになりたい、と思ったおれ。

いつか、君の心を晴れやかに見守る青空になれたらいいな・・・。

よし、男としてでっかくなろう。

「大ちゃん・・・。あいしてるよ。」
「ああ、俺も・・・・。

今日は抱きしめてもらうよりも、抱きしめてあげたい気分になって、大ちゃんの頭をなでなでしてあげた。

「いいこだから、そろそろ起きよっか?」
「ん~~。おはようの、キスしてくれなきゃ、起きない~~。」

「もうっ。甘えたさんだなあ。」
「だって、2月までまおちゃんに、思いっきり甘えるって決めたから。」

ちゅ。ちゅ。とまぶたと唇にキスをあげると。

あっと言う間に、体勢を入れ替えられて、朝のあいさつ。を大ちゃんからフルコースでもらうことになった。



「もうっ・・。だから、そろそろ起きようって言ったのに・・・。」

結局、時間がなくて、バタバタ。

お洗濯が、間にあわない~~~。


これから、乾きにくくなるのに。

甘えたな旦那さんをもつおれは、苦労するなあ・・・。


今日から、夜に洗濯派になろう。