「大ちゃん・・。起きて?」

もぞもぞ。

ひんやりとした、まおの肌触り。

ほんのりと香る、炊きたてごはんと味噌汁の香り。

「んん・・・。もう、起きる時間?」」
「あと、30分・・・。」

もぞもぞ。ごそごそ。

お互いに、素肌をまさぐりあう。

だんだんと温まってくるまおの体。

だんだんと、覚醒する俺の意識。

でも、まったりとしたこの時間は、夢ごこちで、まだまだ夢の中にいるようで。


「さあ。さすがに起きようか。」
「ああ。時間切れ、だな。」

ちゅ。とキスをくれ、布団からするりと抜け出したまおの腕を名残惜しく摑んで、指先までたどって離す。

向かい合って座るテーブル。

「あれ?今日のごはん、なんか甘い・・・・。」
「うん。新米、だからね。」

「そっか。やっぱりうまいなあ。」
「うん。日本人でよかった、って思うよね。新米食べたら。」

「俺、まおが食事作ってくれるようになってから、ものすごく味わって食べるようになったからなあ。昔は、気がつかなかった。」
「あ。そうなんだ。・・・ふふ。うれしい。」

「まおといることで、知れたこと、いっぱいあるよ。」
「・・・・。おれも、ダイチャンに何か返せてる?」

「何かどころか・・・・。毎日、全然色が違うぐらい、輝いてるよ。」
「・・・うれしい・・・・。ありがと・・・。」



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おう。時間がっ!!

じゃあ、今日も、がんばりましょう~~~。

幸せ?置いて、いってきます!!、