「終ったああ・・・・・。」

どんなふうに思われてもいい。一人きりでは心が折れそうだった。
ニコ動画のスタジオまで一緒についてきてもらって。

泣き笑いの顔で、出てきたおれは、同じように泣き笑いの顔で待っててくれていた大ちゃんの胸に、倒れこむように飛び込んだ。

何も言わずに、ただ抱きしめて頭をなでてくれている大ちゃん。

強がっていた気持ちがあふれ出し、ひっく、ひっくとしゃくりあげながら、大ちゃんのシャツがびちゃびちゃに濡れてしまうのもかまわずに、ただただ背中を撫でさすってくれる。

「まお。がんばったな。」
「うん・・・。」

ぽんぽんと、頭を撫でてくれる。

「まおの思い、伝わってるよ。」
「うん・・・。うん・・・。」

自分の決めたこと。
このお仕事が楽しかった分、卒業する時の寂しさも、大きくて。

支えてくれている、みんなのほうが悲しいのに、って思うのに、涙が止まらなくて。
本当に、本当に、ごめんなさい。しか言えなくて。

6年間の思い出が、ばああってフラッシュバックする。

そう。

確かに俳優浜尾京介、として生きて。
大ちゃんと共に歩んできて。

すすんでゆく道は違うけれど、ずうっと側にいたい気持ちには変わりはなくて。

バクバクと口から出そうなぐらい、高鳴っていた心臓の鼓動が、ぴっとりとつけた耳から伝わる鼓動を聞いているうちに、少しずつ穏やかになてゆく。

「まおは、まおの人生後悔なく生きてゆくことが、自分に責任をもつってことだから。」
「うん・・。ありがと・・・。」

どんな未来が待っているのか、まだわからないけれど。

6年間こうやっておれを側で見続けてくれていた時間は消えるわけじゃなくて。
大ちゃんがいつか言っていた、自分の歴史を残した跡は、何十年たっても色あせることはない。

「よし。今日はおごちゃる。」
「あはは。さっきも散々コメで言われてたね・・・。」

「ひとまず、その涙と鼻水をどうにかしろよ。」

差し出されたハンカチに、また涙があふれそうになるけれど。

「ありがと。」

腫れぼったいまぶたは、ごまかしようがないけれど。
きちんと、みんなに決意を伝えれて、本当によかった。

自分の口から伝えることで、本当に決意は現実のものになり、ここから新しい一歩を踏み出すんだ。

残りの、4ヶ月、しっかりと一日、一日を大切に生きてゆこう。



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まだまだ、寂しさは消えませんが。

まお君の決意、を背中を押してあげれるようになりたいな、と思います。

そして。

きっと一番この決意を口にするのが辛かったまお君が、きちんと話してくれたことに、感謝して。


コメント返し、遅くなってしまってごめんなさい。

昨日は、息が苦しくて、旦那に一緒に寝てもらいました。
んでも、夜中に目は覚めちゃったし、朝もやっぱり苦しかったけれど。

大マオさんに出会えて、こうやってお話を書く楽しさ、アメンバーさんと知り合えた素敵なブログの世界、を知ることができたので。

今は、なかなかすぐには以前のお話は書けないけれど。

大マオさんを応援する気持ちに変わりはないので。

書けるところまで、書こうと思います。