7月某日。

シュタゲの出演が決定して、大ちゃんとパラパラと参考資料をめくっていた。

「オカリンって、折れそうなほど、細いねえ。大ちゃんとは、対照的。」
「確かに。感情豊か、なとこは似てるけどな。」

今の大ちゃんで白衣姿を想像したら・・・。
きっと、救急病棟で、ばりばりの外科医、って感じかなあ??
不眠不休で、タフにお仕事してる、頼りがいのある先生って感じ。

うっとり。
ついつい、隣にいる大ちゃんで勝手に想像して、みつめてしまう。

「・・・なに?まお?」
「や・・・。カッコイイなあ。と思って。」

ぷっと照れたように笑う大ちゃん。

「なんだよ。それ・・・。」

なんだかんだで、しょっちゅうこんな会話のあるおれたち。
惚れ直してる最中、なんて言わなくてもわかっている大ちゃんは「ありがと。」とちゅ。と頬にキスをくれると、くしゃあ。と頭をなでてくれる。

「俺、今回ちょっと絞ろうかなあ・・。」
「ダイエットするの?」

「ああ。筋肉つきすぎてるのも、オカリンでは違和感あるし。天翔ける。がハードだったから、ちょっと筋トレ増やしてたし。」
「んん~~。じゃあ、筋トレで絞るよりも、食事で絞るって感じだね。」

よし。ここはおれの出番。
舞台続きで、次々と役作りが忙しい大ちゃんを支えれるのは、とってもうれしい。

さっそく、ネットで話題のタニタ食堂メニューをダウンロードして。

「じゃあ、明日からこのメニューでがんばろう!!」

と、言ってはみるものの・・・。
猛暑で、なかなか作る気力がなっかたり、すっかり夏ばてで、アイスを食べてしまったり。

「まお。アイスばっかり食ってたら、夏ばてするぞ。」とか、反対に中止されたりしていたけれど。

8月も半ばになってくると、先がみえてきて、本格的に頑張るようになってきた。

その甲斐あって??
大ちゃんも一回りほっそりしてきて。
うれしくなってきて、毎日きちんとカロリー計算してごはんも作るようになって。

おれのお得意のハンバーグとか、シチューとか、パスタとかがっつりメニューが少なくなっていた。




そんな、10月にはいってからのある日。

いつものように、和食中心の夕食を作って、並べてテレビをみながらソファで寝転んで大ちゃんの帰りをまっていたんだけど。

「おっそいなあ・・・。稽古、長引いてるのかなあ・・・。」

だいたいこの時間、と思う時間になっても、一向にドアを開ける音がしない。
稽古中に、「遅くなる。」と連絡ができる訳もなく、長引いていたとしても帰ってくるまで待つしかないんだけど。

「お腹、空いた・・・。死にそう・・・。」

最近、大ちゃんに合わせて軽めの食事が続いていて。
なんだか、間食もしないようにダイチャンの家にお菓子も置かなくなっていた。

「早く帰ってきて・・・。大ちゃん・・・・。」

ああ。なんだか指一本動かせないぐらい、お腹ペコペコで力がでない。

待ちわびて。
待ち焦がれて。

もう、限界。

って思う頃。

「ただいまあ。」

玄関から、ダイチャンの声。

うれしくて、アンテナは立つんだけど、それも、いつものピョコっ!!ではなくて、ヒョコって感じで。
ゴムまりのようにテンション高く、飛んで行けない。

「・・・あれ?まお。どうしたの??調子、悪いいのか??」

玄関まで迎えに来ないおれを心配して、ソファにぐったり、と寝そべっているおれを心底心配そうに覗き込む。

「んん・・・。お腹空いて、死にそうなだけ・・・。」

ほっ。と安心してため息をついたあとに、ちょっとだけ怒った口調でソファの横にひざまずき、真正面から顔をのぞきこまれる。

「まお。先に食べてていいからな。そんな、死にそうにぐったりするまで、我慢しない。」
「だって・・・。大ちゃんと一緒に食べたかったんだもん・・・。」

何度も誘惑には駆られたのだけれど。
やっぱり、一緒に会話をしながら食べたかったのだ。

「・・まお。その気持ちは嬉しいけど、家に帰って、こんなぐったりしたまおを見つける俺の精神状態のほうが、よっぽど不健康だよ?」
「・・・あ。そっか・・。」

「やっぱりまおの年齢にあった食事ってのが、あるんだから。無理しない。今日は、俺がまおのためにごはん作ってやるよ。」
「わあ。うれしい。」

なんだか、久しぶりのダイチャンの手料理。
と言っても、一通りおれが作っているので、それプラスの一品、なんだけれど。

それからは、大ちゃんが帰ってきてから食事を温めなおしている間に、並んで大ちゃんがかに玉、とか豚キムチ、とか、フライパンヒトツでぱぱっとできて、ボリュームのあるもの、をおれのために作ってくれて。

愛する人のために作って待っているのも幸せだけど、こうやって並んで、お互いのために食事を作りあいっこするのも、楽しいなあ。なんて、フライパンを鮮やかにふる大ちゃんの横顔を見詰めながら、思う。

「おっ。今日の煮浸し、うまそう。あ~ん。」
「はい。大ちゃん。」

大ちゃんの口に、小松菜の煮浸しを放り込んであげて。

「ダイチャンの作るエビチリも、美味しそう。」
「だろお?ほら。まお。あ~ん。」

とかって、作りながらお互いに味見しあいっこしたりして。

「ほら。まお、口の端に、ソースついてるよ。」
ぺろ、と口の端のソースを舐めてくれる大ちゃん。


忙しい毎日で、会える時間は少なくなりがちだけど、短い時間でもこうやって隣で過ごせる幸せ、ってやつをかみ締める。

お互い無理しないように。
二人の歩調を時々確かめながら、あゆんでゆこう。



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今日は仕事で腕を酷使したため、お話一本が限界ですWW
もう、字も書けなくて、どうしようかと思ったけど、家帰ってシップしてたらましになってきたあ。
朝は、平気だったから、サポーターだけで仕事したのが、まずかった。

コメントいただけるのは、もの凄く嬉しいですが、今日はお返事返せないけど、ごめんなさい。
しかも、なんだかイマイチなお話で、すみませんWW

なんだか、今日はノリノリ気分じゃないなあ。腕痛くて、すらすら書けないからかなあ。
ううう。悲しい・・・。