「大ちゃん、どお?その後、進展は??」
久しぶりにかけるダイチャンへのTEL。

なんて、まおからぜーんぶ聞いて知ってるけどな。あまりにも、大ちゃんが奥手でびっくりしてるよ。
そんな、キャラだったかあ??って。
女性相手に、さりげなくエスコートしちゃったりして、場慣れしてると思ってたんだけどなあ。

「どうって・・・。」
「だから、ほっぺに、ちゅ~。からの進展。」

「お前なあ。そんなこと、いちいち聞くの、シュミ悪いぞ・・・・。」
「あ。くっついちゃったら、急にそんな態度なんだあ。散々、相談に乗ってあげたのに??もう、俺はポイ??
ひっど~~~。」

大げさに、よよよ。と泣きまねをしてみせる。

「タッキー。悪ふざけしすぎ。」
「・・・・あははっ。で、実際のところ、うまくいってるの??」

「そりゃあ。もう。やっぱりまおはかわいいよなあ。」
「ええ。ええ。もう、きっとそこに関しては、大ちゃんよりも、ふかあああく実感。」

「譲らないからな。」
「あははっ。おーっこわ。わかってるさ。第一、まおが大ちゃんにぞっこん。だもんな。」

「・・・・そうか?」
「そうでしょう。」

うれしいそうな、「そうか?」
もう、口元緩みっぱなしの、目尻垂れっぱなしだろっ!!!

「まおってさあ。虹色の時、初体験まだです。って言ってたよなあ。」
「・・・・あ。そうなの?それは初耳。」

まあ、あのぴゅあぴゅあ天使さんなら、納得、だな。

「今も、まだ・・・。だと思う??」
「そんなこと、俺が知るわけないだろっ!!しりたけりゃ、自分で聞けよ。・・・もしかして、過去にやきもちやいてる、とか??」

「いや。そんなんじゃ、ないけど。俺にだって、過去はあるしさあ。でも、虹色のときは初めてです!!って感じバリバリだったけど、美貌のときは、なんか・・・・雰囲気に慣れてる??って思ったから。」
「んん~~。わかんないけど。あの、まおに限っては・・・・。なさそう。穢れを知らない天使ちゃん。だからなあ。」

そもそも、美貌~~では、大ちゃんのリードに身を任せてるって感じだったけど??
じいいいいっと見詰めて、そりゃあ、もうこんな幸せありませんっ。って感じで。
大ちゃんに触れられることに、胸キュンして、どうしようもないんです。っていう甘酸っぱい感情が前面にでていて、本物感バシバシで、一人で家でDVD見てた俺は、挙動不審になったわ!!

-----------でも。
本当に、本物だったんだよなあ。口には出せなかったけど、お互いの思いはプロポーズしたいほど本物で・・・・・。
前半の届けられない思いの切なさも、後半の全身全霊で愛し合ったのも。

あ。やばい。思い出したら、俺が照れてきた。


「あああ。もう、どうやって切り出したらいいのかなあ?・・・・切り出す??いやいや。雰囲気作り、だよなあ。まずは。あ~~!!もう、どうしよお。」
「・・・大ちゃん、一人芝居しないで・・・。」

ほんと、どうもしないよ。
まおのどうしよう、とはえらく差があるなあ・・・・。
いっそのこと、俺がカメラ持ち込んで、「はい。本番。」カチン。とでもしてやればスイッチがはいるんだろうけど、演技であんな本気がだせるくせに、プライベートでは、そんな迷いまくるなんて、なあ??

たくみくん。を演じているから、まおだって、「そういう世界」があることは理解してると思うけどなあ。
いくら純粋ぴゅあぴゅあとは言え、ダイチャンがカッコヨクリードしちゃえば、まおのことだ。
「大ちゃん、カッコイー。」なんて見とれてるうちに押し倒されてるよ。


まおは、きゃわいい。ほんとに、きゃわいい。
大ちゃんは・・・・・。面白い。ぐるぐる、ぐるぐる、三回回って、ワン!!だな。

こんな、おもしれーカップル、そうそういないよなあ。