街にはきらびやかなイルミネーションが灯り始め、すっかりクリスマスムード一色になってきた。
大ちゃんとはあれから何度か話をして、そのたびにまおへの想いが募っているのを感じる。
もう、惚れた腫れた、という浮ついた話じゃなく・・・・・。
追い詰められるほどに、本物の、愛。
でも、まおからの連絡はあれからなくて。
いったいまおがどんな思いで過ごしているのかなんて、知る由もなかった・・・・・。
あの時、涙声でかけてきたTEL・・・・。
一人きりで、きっとどうしようもない思いを抱えているんだろうな。と思うと心配でしょうがないけれど。
まおが何にも言わないのに。
「お前、ダイチャンのことどう思ってるんだ??」って詰め寄るのも、変に追い詰めちゃてもダメ出しなあ。
いつでも、待ってるから。
まお。いつでも頼ってこいよな・・・・。
------------クリスマス・イブ。
街はお祭りムードに浮かれている。
みんな手に手に、ケーキを持って、いそいそと家路を急ぐ人の群れ。
ああ。俺も、彼女ほしいなあ・・・・。
いつもは、男連中の仲間とわいわいやってるのが楽しいけど、この時期だけは、なんだかそう思う。
みんな、幸せ一杯って顔をして。
あの二人もこんな顔して、ケーキを食べる日が来たらいいのにな。なんて。
一個だけ買うのも、寂しい気がして、イチゴのショートケーキを二つ注文して家に帰ると。
ドアにもたれ、腕の中に顔をうずめて、座り込んでいるまおの姿。
「どうしたんだよっ!?まお。急に訪ねてくるなんて、びっくりするじゃないかあ??」
ポン!!と肩をたたいても、あげようとしない顔。
まおの目線まで、しゃがこんで、
「どうした??まお??なんか悩みがあるなら、お兄ちゃんが、相談に乗ってやるぞ??」
と声を掛けると、腕の間からあの大きな瞳をちょこっとのぞかせて、
「えへへ・・・・。急に来て、ごめんね??」
と、罰が悪そうに笑うまお。
ああ。目が赤い・・・。泣きながら、待ってたんだな・・・・。
「ほら。まお。ちょうど、ケーキ買って来たから、一緒に食べよ??」
「・・・えっ。だって、それ誰かと一緒に食べようと思って買ってきたんじゃないの??」
「お前なあ。俺が独り身なの知ってて、言ってるだろお。一個だけ買うのって、恥ずかしいじゃん。クリスマス。イブにドアの前で座りこんでて、今更言うセリフ・・・??」
「あっ・・・・・。ごめんなさい・・・・。」
「いいよ。っていうか、むしろ大歓迎!!イブの日に、一人でケーキ食べることほど、寂しいことはないもんなあ。いやあ。俺って、ラッキイ。」
「タッキーさんったら・・・。」
「ほら。入って。入って。まお、冷たくなっちゃってるじゃん。」
この時期に、薄手のセーター一枚で、コートも羽織らずに待っていたまお。
「うん・・・。おじゃまします・・・・。」
ソファに座って、セーターの袖を引っ張って手をすっぽり隠して、はあ。はあ。と息を吹きかけて温めているまお。相変わらず、愛くるしい。
「ちょっと、待ってろな。暖房、MAXにしてっから・・・・。」
なかなか温まらない部屋に、苛立ちを感じながらまお用の紅茶を作る。
「未成年には、酒飲ませられねーもんな。」
こんな時、熱い日本酒とかで、一杯やったらすぐにカラダが温まるんだけど。
買ってきたばかりのショートケーキ並べ、まおに合せて二人分の紅茶を置いて。
「うっわあ。おいしそうっ!!!甘いものは何でも好きだけど、やっぱり王道にイチゴショートが一番美味しいよねえ??」
なんて、目をキラキラ輝かせながら、喜んでくれる。
よかった。ちょっと浮上したみたいだ。
大ちゃんとはあれから何度か話をして、そのたびにまおへの想いが募っているのを感じる。
もう、惚れた腫れた、という浮ついた話じゃなく・・・・・。
追い詰められるほどに、本物の、愛。
でも、まおからの連絡はあれからなくて。
いったいまおがどんな思いで過ごしているのかなんて、知る由もなかった・・・・・。
あの時、涙声でかけてきたTEL・・・・。
一人きりで、きっとどうしようもない思いを抱えているんだろうな。と思うと心配でしょうがないけれど。
まおが何にも言わないのに。
「お前、ダイチャンのことどう思ってるんだ??」って詰め寄るのも、変に追い詰めちゃてもダメ出しなあ。
いつでも、待ってるから。
まお。いつでも頼ってこいよな・・・・。
------------クリスマス・イブ。
街はお祭りムードに浮かれている。
みんな手に手に、ケーキを持って、いそいそと家路を急ぐ人の群れ。
ああ。俺も、彼女ほしいなあ・・・・。
いつもは、男連中の仲間とわいわいやってるのが楽しいけど、この時期だけは、なんだかそう思う。
みんな、幸せ一杯って顔をして。
あの二人もこんな顔して、ケーキを食べる日が来たらいいのにな。なんて。
一個だけ買うのも、寂しい気がして、イチゴのショートケーキを二つ注文して家に帰ると。
ドアにもたれ、腕の中に顔をうずめて、座り込んでいるまおの姿。
「どうしたんだよっ!?まお。急に訪ねてくるなんて、びっくりするじゃないかあ??」
ポン!!と肩をたたいても、あげようとしない顔。
まおの目線まで、しゃがこんで、
「どうした??まお??なんか悩みがあるなら、お兄ちゃんが、相談に乗ってやるぞ??」
と声を掛けると、腕の間からあの大きな瞳をちょこっとのぞかせて、
「えへへ・・・・。急に来て、ごめんね??」
と、罰が悪そうに笑うまお。
ああ。目が赤い・・・。泣きながら、待ってたんだな・・・・。
「ほら。まお。ちょうど、ケーキ買って来たから、一緒に食べよ??」
「・・・えっ。だって、それ誰かと一緒に食べようと思って買ってきたんじゃないの??」
「お前なあ。俺が独り身なの知ってて、言ってるだろお。一個だけ買うのって、恥ずかしいじゃん。クリスマス。イブにドアの前で座りこんでて、今更言うセリフ・・・??」
「あっ・・・・・。ごめんなさい・・・・。」
「いいよ。っていうか、むしろ大歓迎!!イブの日に、一人でケーキ食べることほど、寂しいことはないもんなあ。いやあ。俺って、ラッキイ。」
「タッキーさんったら・・・。」
「ほら。入って。入って。まお、冷たくなっちゃってるじゃん。」
この時期に、薄手のセーター一枚で、コートも羽織らずに待っていたまお。
「うん・・・。おじゃまします・・・・。」
ソファに座って、セーターの袖を引っ張って手をすっぽり隠して、はあ。はあ。と息を吹きかけて温めているまお。相変わらず、愛くるしい。
「ちょっと、待ってろな。暖房、MAXにしてっから・・・・。」
なかなか温まらない部屋に、苛立ちを感じながらまお用の紅茶を作る。
「未成年には、酒飲ませられねーもんな。」
こんな時、熱い日本酒とかで、一杯やったらすぐにカラダが温まるんだけど。
買ってきたばかりのショートケーキ並べ、まおに合せて二人分の紅茶を置いて。
「うっわあ。おいしそうっ!!!甘いものは何でも好きだけど、やっぱり王道にイチゴショートが一番美味しいよねえ??」
なんて、目をキラキラ輝かせながら、喜んでくれる。
よかった。ちょっと浮上したみたいだ。