「ま~おっ。今日は実はプレゼントがあります。」
「ええ~~??なに~~~??」

「今日は、何の日でしょう??」
「んん・・・??なんの日、だろ・・・・・??」

「俺が、まおに告白した日。一ヶ月記念~~~~。」
「やだあ。そんなことまで、覚えてるんだっ。うれしいっ。だいちゃんっ。」

ぎゅううううって、抱きしめて、ほっぺにキスをする。
ああ。ダイチャンのほっぺの感触。
きもちいい・・・・・・。

すりすり。

「まお。目、つむって??」
「んん??・・・こう??」

「手。出して??」
「んん・・・・なあに??」

掌の上に、冷たくて、固い感触。

「じゃあ・・・。目を開けてくださ~~い。」
「うっそおお。」

掌の上には。
銀色に輝く家のかぎ。
ピンクのリボンが結ばれていて・・・・・・・。
Mと印字されたクリアなキューブのアクセサリーがついている。

「これって・・・・・。もしかしなくても、ダイチャンの部屋の、かぎ??」
「そう。俺のほうが、仕事が遅い時、俺のこと、待っててよ。」

「だいちゃああん。」

胸が一杯で、熱いなみだがこぼれる。

「大好きだよおお。うんっ。何時間でも、待ってるからね・・・・・。
帰ってこなかったら、朝まだって、待ってるからねっ・・・・。大ちゃんの、ベッドで・・・・。」
「ばあか。こんなかわいいまおが待ってるのに、仕事終わったら、なんとでも理由作って、全速力で帰ってくるさ。」

「ごはん、つくってまっててもいい??」
「・・・・いいよ。」

「お風呂たいて、待っててもいい??」
「いいよ。」

「ダイチャンのベッドで、ねてても、いい?」
「・・・・いいよ。」

「おれがいるときは、鍵はかけておかないから。それが、合図ね??
帰ってきたら、一番に抱きしめてね??」
「ふふっ。・・・・・いいよ。まおで、俺の部屋、いっぱいにしてよ・・・・。」

「うんっ。・・・・これからは、ダイチャンの部屋で待っておけるんだね??」
「・・・・ちがうよ。俺と、まおの二人の部屋で、待っててくれ・・・・・。」

「まいにち、きちゃおっかなあ??」
「ああ。毎日、俺の帰りを待ってくれるか??」

「もうっ!!!だいちゃんたらああ。」
「わわわっ。まお~~。」

もうっ。それって、それって、プロポーズに聞こえるんですけど~~~。
大ちゃんに飛びついた勢いが強すぎて、床に二人して、倒れ込む。

「大ちゃん。大好きだよ。」
「ん。俺も、まおが、大好き。」

ちゅ。ちゅ。と顔中にキスをして。
ふふふ。と笑いあって。

一週間前には、考えられなかった絵に描いたような幸せが、ここにある。

かみさま。
素敵なプレゼントありがとおおお。

一生、一生、この人についていきます。