音楽堂の撮影の二人を残し、俺達はまたそれぞれの日常へ・・・・・・。

今回、自分自身の仕事が忙しかったこともあり、二人と絡むことが少なかったけれど。

---------撮影が、終って、数日たったある日。
珍しい、、まおからのTEL。

「タッキーさん、助けて・・・・。」

いきなり、そう切り出され、訳がわからないけれど。
声の調子が震えている・・・・・・。
ああ。あれから音楽堂のシーンがあって・・・。

自分の気持ちに気がついたんだな??まお??

「どうしたんだ??まお。電話かけてくるなんて、珍しいなあ。」
「・・・・どうしよう・・・・。タッキーさん。」

「・・・どうって・・・・。何の相談??」
「ふえっ・・・・・。グスッ・・・・・・。」
ツーツーツー。

明らかな涙声なのに・・・・・。
そのまま、切れてしまったTEL。

------------ああっ。もう、大丈夫かよお??まおお。
でも、自分から電話を切ったまお。
かけ直す訳には、いかない。

きっと、自分の気持ちに気がついて、どうしようもなくて俺に助けを求めにきたけれど、「ダイチャンをすきになっちゃったみたい。」なんて相談する勇気がなくて、思わず切っちゃった。ってところか・・・な??


もう、とっくに気がついてるんだから、甘えてくればいいのに。
大ちゃんに思いは伝えられないかもしれないけど、まおの気持ちを理解して、共感してやるぐらいはできるのになあ。
ほら。まおは気がついたよ。・・・・どう動くんだよ。大ちゃん・・・・??

本当に、世話の焼ける・・・・。ダイスケ。
ここは、男らしく、大ちゃんがカッコよくかっさらわなきゃあ・・・・。
まお、俺に助けを求めにきっちゃってるよ??

まお。お前が壊れていくの、見たくないよ・・・・・・・。

早く、自分の気持ちに気がついて・・・・。
まおの気持ちに気がついてやれよ・・・・。
ダイスケの、バカ。ニブチン。