充実した時間が終わり、「お疲れさま~~。」と声を掛け合って。
やっぱりまずしてしまうのが、携帯を開くこと。
ああ。残念・・・。
新着メールなし。の文字に、がっくりとし。
帰りの電車の中でも、何度も、何度も、チェックしてしまう。
撮影初日から、ハードなのかな?
なんか、メールできないような理由があるのかな??
ああっ。今何してるんだろう~~~!?
今日の朝別れたばかりなのに。
いつもなら、だいたい何をしているか把握しているだけに、すっごく、すっごく気になる。
家に着くと・・・・。
電気のついていない部屋。
当たり前だけど、ものすごくそれが寂しくて。
玄関の鍵穴に差し込む鍵が・・・・・。物凄く重く感じる。
ドアを開けても、パチンと電気をつけても、もちろんまおの姿はなくて。
でも・・・。一歩リビングに踏み込むと、濃厚に残されたまおの残り香。甘くて、やわらかくて、ふあん、と俺を優しく包み込んでくれる・・・・。
ああ。そうだった。まおが残してくれた、プレゼント・・・。
その香りを目を閉じて、胸いっぱいに吸い込んでいると、突然なる携帯の着信音。
画面には・・・・。まお(ハート)の文字。
「うっわあ。びっくりしたあ。」
「わあ。大ちゃん、お稽古終わってたんだね。よかったあ。おれホテル着いたとこ!!」
「おまっ・・・。いきなり電話、なんて心臓に悪いだろ~~。」
「だって、ずっとみんなと一緒だったんだもん。やっと一人になれたから、大ちゃんの声聞きたくて・・・。」
「・・・まお、撮影、楽しい??」
「うん。すっごく楽しいよ。でも、ちょっとバテバテ。暑いしねえ。
食欲も、落ち気味。やっぱり、大ちゃんと一緒にごはん食べるから、美味しいんだよね。ああ。早々と、ちょっぴりホームシック・・・。」
「あはは。まだ朝別れたばかりなのに??・・・・なんてね。俺も、今日、電気のついてない部屋の鍵開けるの、ものすごく、悲しかったよ・・・。」
「大ちゃん・・・。」
心配そうな、まおの声。
「・・・でも、大丈夫。まおがいっぱい残り香残してくれたから。まおに包まれてるよな気分、だよ。俺。」
「大ちゃん・・・。」
ふるふると、震えるようなまおの声。
「大ちゃん・・・。抱きしめて、ほしいよ・・・。」
「うん・・・・。」
「大ちゃん・・・。愛してるよ・・・・。」
「うん・・・。」
「大ちゃん・・・・。会いたいよ・・・・・。」
「うん・・・・。」
「大ちゃん・・・・。なんでもいいから、話して??声が、聞きたいよ・・・・・。」
電話の向こうから、まおの切なさがひしひしと伝わってきて。
なにもできない自分の無力さに、切なさを感じながら・・・。
「まお・・・。愛してるよ・・・。愛してる。愛してる・・・・。」
何度も、何度も、電話口にむかってそうささやく。
「うん・・・。うん・・・。」
何度も、何度も繰り返される、まおの返事。
ああ。本当は飛んで行って抱きしめてやりたいのに。
「グスっ・・・。ごめんねえ。大ちゃん。わがまま言って。大ちゃんだって、ツライのに。なんかねえ。撮影中は、全然平気だったんだけど、一人になった途端に寂しくなっちゃった・・・。」
「そうだよなあ。まおは、本当に一人、だもんな・・・。」
「うん。でも、ちょっとだけ、落ち着いた。大ちゃんの声聞いて。」
「そっか。明日も、撮影、だろ??」
「・・・・うん。朝、早いから、早めに寝る・・・・。」
「じゃあ、寝る前またかけておいで??」
「・・・うん。ありがと・・・。」
ちゅっ。ちゅっ。とお互い電話口にキスを送り。
名残惜しさは尽きないけれど、通話終了。のマークをタッチした。
やっぱりまずしてしまうのが、携帯を開くこと。
ああ。残念・・・。
新着メールなし。の文字に、がっくりとし。
帰りの電車の中でも、何度も、何度も、チェックしてしまう。
撮影初日から、ハードなのかな?
なんか、メールできないような理由があるのかな??
ああっ。今何してるんだろう~~~!?
今日の朝別れたばかりなのに。
いつもなら、だいたい何をしているか把握しているだけに、すっごく、すっごく気になる。
家に着くと・・・・。
電気のついていない部屋。
当たり前だけど、ものすごくそれが寂しくて。
玄関の鍵穴に差し込む鍵が・・・・・。物凄く重く感じる。
ドアを開けても、パチンと電気をつけても、もちろんまおの姿はなくて。
でも・・・。一歩リビングに踏み込むと、濃厚に残されたまおの残り香。甘くて、やわらかくて、ふあん、と俺を優しく包み込んでくれる・・・・。
ああ。そうだった。まおが残してくれた、プレゼント・・・。
その香りを目を閉じて、胸いっぱいに吸い込んでいると、突然なる携帯の着信音。
画面には・・・・。まお(ハート)の文字。
「うっわあ。びっくりしたあ。」
「わあ。大ちゃん、お稽古終わってたんだね。よかったあ。おれホテル着いたとこ!!」
「おまっ・・・。いきなり電話、なんて心臓に悪いだろ~~。」
「だって、ずっとみんなと一緒だったんだもん。やっと一人になれたから、大ちゃんの声聞きたくて・・・。」
「・・・まお、撮影、楽しい??」
「うん。すっごく楽しいよ。でも、ちょっとバテバテ。暑いしねえ。
食欲も、落ち気味。やっぱり、大ちゃんと一緒にごはん食べるから、美味しいんだよね。ああ。早々と、ちょっぴりホームシック・・・。」
「あはは。まだ朝別れたばかりなのに??・・・・なんてね。俺も、今日、電気のついてない部屋の鍵開けるの、ものすごく、悲しかったよ・・・。」
「大ちゃん・・・。」
心配そうな、まおの声。
「・・・でも、大丈夫。まおがいっぱい残り香残してくれたから。まおに包まれてるよな気分、だよ。俺。」
「大ちゃん・・・。」
ふるふると、震えるようなまおの声。
「大ちゃん・・・。抱きしめて、ほしいよ・・・。」
「うん・・・・。」
「大ちゃん・・・。愛してるよ・・・・。」
「うん・・・。」
「大ちゃん・・・・。会いたいよ・・・・・。」
「うん・・・・。」
「大ちゃん・・・・。なんでもいいから、話して??声が、聞きたいよ・・・・・。」
電話の向こうから、まおの切なさがひしひしと伝わってきて。
なにもできない自分の無力さに、切なさを感じながら・・・。
「まお・・・。愛してるよ・・・。愛してる。愛してる・・・・。」
何度も、何度も、電話口にむかってそうささやく。
「うん・・・。うん・・・。」
何度も、何度も繰り返される、まおの返事。
ああ。本当は飛んで行って抱きしめてやりたいのに。
「グスっ・・・。ごめんねえ。大ちゃん。わがまま言って。大ちゃんだって、ツライのに。なんかねえ。撮影中は、全然平気だったんだけど、一人になった途端に寂しくなっちゃった・・・。」
「そうだよなあ。まおは、本当に一人、だもんな・・・。」
「うん。でも、ちょっとだけ、落ち着いた。大ちゃんの声聞いて。」
「そっか。明日も、撮影、だろ??」
「・・・・うん。朝、早いから、早めに寝る・・・・。」
「じゃあ、寝る前またかけておいで??」
「・・・うん。ありがと・・・。」
ちゅっ。ちゅっ。とお互い電話口にキスを送り。
名残惜しさは尽きないけれど、通話終了。のマークをタッチした。