毎日暑いけれど、血行をよくしておかないと、冷え性のおれは夏でも手足が冷たくなったりするので、シャワーをあびて、下半身浴をしながら美白パックをして。

タオルで頭を拭きながら、冷えたビール片手にリビングにやったきた。

ソファには、アルバムを広げながらくつろいでいる大ちゃん。
アルバムを、ちょこっとずらし、その膝の上にすわる。

「・・・何、見てたの?」
「・・・・・・ん?懐かしいだろ?」

大ちゃんの手元を覗き込めば、海をバックに満面の笑みで笑っている大ちゃんと、日焼けしたおれが少しはにかみながら映っている。

「うっわあ!!恥ずかしい・・・・。こんなの、出してこないでよ~~。真っ黒だし・・・・。」
「・・・・なんで?全ては、ここから始まったんだから。思い出の、一枚だろ?」

目を細め、昔を懐かしむように思い出し笑いをする大ちゃん。

「第一印象は、ヤンキーみたい、とか言ってたくせに・・・・・。あれ、内心結構傷ついたんだからねっ!!」
「あはは。ごめん。ごめん。冗談、だよ?」

腰にてを回され、引き寄せられると、ゆっくりと近づいてくる大ちゃんのくちびる・・・・・。

「ほら。ほんもののまおは、こんなにも、かわいい。」
「ん・・・・・・・。」

なんだか、ごまかされてしまっている気がしないでもないけれど。
その唇のやわらかさが気持ちよくて。
腰にまわされた掌がたのもしくて。

ま、いっか・・・・・・。
なんて。

「あいしてるよ。まお。」
「ん・・・・。おれも・・・・・・。」

ビールがぬるくなってしまうな、などど頭の片隅で考えながらも大ちゃんの首にそっと腕をまわした。