「大ちゃん~~。暑いねえ~~。」
「夏だから、しかたないよ。」
少しでも涼しいところを求めて。
フローリングの床で、背中合わせにもたれ、足を投げ出して座っている。
手には、うちわ。
「大ちゃん。すずしくして~~。」
「だから、異常気象なんだから・・・・・。って、重いよ。まお。」
ぐいぐいと、背中で大ちゃんの背中を押す。
どうにかしてよって、甘えてみただけ。どうにもならないことなんて、わかってるんだから。
「晩御飯、どうする~~??なんか、何にも食べたくない~~。」
「そりゃ、夏ばて一直線だぞ。まお。アイスばっかり、食ってるから・・・・・。」
「ほら。まおちゃん。元気だし??」
「ああ~~ん。すずしい~~。」
大ちゃんが、パタパタとうちわであおいでくれる。
タンクトップの襟を引っ張って、ココに風入れて~~。ってゼスチャーする。
もちろん、大ちゃんにとってサービスショットなのは、百も承知で。
「まお・・・・。お前、本当に誘うのうまくなったな。」
「ええ~~??誘ってなんか、いないよ??暑いから、扇いで欲しいだけだもん。」
「また、そうやってはぐらかす・・・・・。」
おれの胸元に近づいてきた唇。
ぺしっと頭を叩いて、
「誘ってないって言ったでしょ??」と意地悪してみる。
こうやって、じゃれあっている時間が楽しくて。
「いてっ。最近、強気だな。まおは。」
「ふふ~~ん。誰かさんのおかげで。愛されてる自信あるから。」
なんだかんだ言って、甘やかされてるよなあ。おれ。
大ちゃんにかまってもらいたくて、わざとちょっかいかけて。それに付き合ってくれる大ちゃん。
でも、そんなわがままなおれもかわいい。ってな眼差しで、いとおしそうに見つめてくれるから。
ついつい、いつも意地悪をしてしまう。
・・・・ごめんね。・・・・ありがとう。こんなおれのことを、わかってくれて。好きでいてくれて。
「・・・・ねえ。大ちゃんの肉じゃが、食べたい。あれだったら、食べれる。」
「んん~~?急に言われても・・・・。糸こんにゃくがないわ。よし!!涼みがてら、買い物でも行くか!!」
「・・・そうだね。二人で行くのって、久しぶりだね。」
外に出ると、風があるぶん、家の中よりも意外に涼しい。
うん。勇気をだして、外出しちゃって正解だったかも。
近所のスーパーまで、並んで歩いてゆく。
前はうるさいと思っていたセミの鳴き声も、大ちゃんのおかげで、なんだか夏を一所懸命生きてます!!って感じがして、愛おしく感じられて。
灼熱のアスファルトから、足裏に感じる熱さも、大ちゃんと並んで歩くだけで、いつもより平気になるから恋って不思議だ。
「・・・うわっ。すずし~~!!」
「ほんと、生き返るなあ・・・・。」
スーパーに入った途端、一気にすずしくなる。
大ちゃんが、かごを持って。
俺が、食材を選んで・・・・・・。
肉を入れようとして、緑色の物体に気がつく。
「だいちゃん、これ・・・・・??」
「んん?・・・いんげん。彩り、綺麗になるよ?」
「おれ、嫌いなの、知ってるよねえ~~??」
「好き嫌い言ってたら、大きくなれないぞ??」
そう、くしゃりと笑う。
ああ。もう。出会った時からこの笑顔はかわらない。
何度も繰り返されたセリフ。
「お菓子ばっかり食ってたら、虫歯になるぞ。」「好き嫌いしてたら、大きくなれないぞ。」
もう、おれだって22歳。
これ以上は、大きくならないよ・・・・・・。
「また、そうやって子供扱いする~~!!」
大ちゃんの脇腹を、つんつんとつつくと、かごを持ったまま逃げていく大ちゃん。
「だって、まお好き嫌い克服って言ってたよ。」
「えっ?いつだよお~~??」
「ブサキンの、収録のあと。」
・・・・・あ。忘れてた。
インゲンを食べている大ちゃんにキスをしたこと。
「男に二言はないよな??」
「・・・はい・・・。がんばります・・・・。」
おうちに帰って、やっぱり間違いなく美味しい大ちゃんの肉じゃがをほおばりながら、インゲンだけ避けていると、目ざとく見つけられて。
「・・・・まお?」
「・・・・・・・・はい?」
「・・・・インゲンは??」
「・・・・・だって、大ちゃんが食べさせてくれなきゃ、食べれない・・・・・。」
「もう~~。仕方ないなあ。」
なんて、ちっとも仕方のなさそうな声で言ってくれながら。
「・・・はい?」
インゲンをくわえた大ちゃんの唇に、そっとキスをして、大嫌いなインゲンをもらった・・・・・。
大嫌いなはずのインゲンは、ほのかな大ちゃんの香りと、やわらかいくちびるの感触で。
・・・んん?思ったより食べれるかも・・・・・・。
やっぱり、恋心って不思議だ。
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWwwwww
アメンバーさんとの、「大ちゃんって、わざとインゲンとか買い物籠にいれてそう。」という
萌な会話から生まれたお話です。
高原の二人の世界から抜けるのに、ちょっとリハビリがてら、軽めのお話。
「夏だから、しかたないよ。」
少しでも涼しいところを求めて。
フローリングの床で、背中合わせにもたれ、足を投げ出して座っている。
手には、うちわ。
「大ちゃん。すずしくして~~。」
「だから、異常気象なんだから・・・・・。って、重いよ。まお。」
ぐいぐいと、背中で大ちゃんの背中を押す。
どうにかしてよって、甘えてみただけ。どうにもならないことなんて、わかってるんだから。
「晩御飯、どうする~~??なんか、何にも食べたくない~~。」
「そりゃ、夏ばて一直線だぞ。まお。アイスばっかり、食ってるから・・・・・。」
「ほら。まおちゃん。元気だし??」
「ああ~~ん。すずしい~~。」
大ちゃんが、パタパタとうちわであおいでくれる。
タンクトップの襟を引っ張って、ココに風入れて~~。ってゼスチャーする。
もちろん、大ちゃんにとってサービスショットなのは、百も承知で。
「まお・・・・。お前、本当に誘うのうまくなったな。」
「ええ~~??誘ってなんか、いないよ??暑いから、扇いで欲しいだけだもん。」
「また、そうやってはぐらかす・・・・・。」
おれの胸元に近づいてきた唇。
ぺしっと頭を叩いて、
「誘ってないって言ったでしょ??」と意地悪してみる。
こうやって、じゃれあっている時間が楽しくて。
「いてっ。最近、強気だな。まおは。」
「ふふ~~ん。誰かさんのおかげで。愛されてる自信あるから。」
なんだかんだ言って、甘やかされてるよなあ。おれ。
大ちゃんにかまってもらいたくて、わざとちょっかいかけて。それに付き合ってくれる大ちゃん。
でも、そんなわがままなおれもかわいい。ってな眼差しで、いとおしそうに見つめてくれるから。
ついつい、いつも意地悪をしてしまう。
・・・・ごめんね。・・・・ありがとう。こんなおれのことを、わかってくれて。好きでいてくれて。
「・・・・ねえ。大ちゃんの肉じゃが、食べたい。あれだったら、食べれる。」
「んん~~?急に言われても・・・・。糸こんにゃくがないわ。よし!!涼みがてら、買い物でも行くか!!」
「・・・そうだね。二人で行くのって、久しぶりだね。」
外に出ると、風があるぶん、家の中よりも意外に涼しい。
うん。勇気をだして、外出しちゃって正解だったかも。
近所のスーパーまで、並んで歩いてゆく。
前はうるさいと思っていたセミの鳴き声も、大ちゃんのおかげで、なんだか夏を一所懸命生きてます!!って感じがして、愛おしく感じられて。
灼熱のアスファルトから、足裏に感じる熱さも、大ちゃんと並んで歩くだけで、いつもより平気になるから恋って不思議だ。
「・・・うわっ。すずし~~!!」
「ほんと、生き返るなあ・・・・。」
スーパーに入った途端、一気にすずしくなる。
大ちゃんが、かごを持って。
俺が、食材を選んで・・・・・・。
肉を入れようとして、緑色の物体に気がつく。
「だいちゃん、これ・・・・・??」
「んん?・・・いんげん。彩り、綺麗になるよ?」
「おれ、嫌いなの、知ってるよねえ~~??」
「好き嫌い言ってたら、大きくなれないぞ??」
そう、くしゃりと笑う。
ああ。もう。出会った時からこの笑顔はかわらない。
何度も繰り返されたセリフ。
「お菓子ばっかり食ってたら、虫歯になるぞ。」「好き嫌いしてたら、大きくなれないぞ。」
もう、おれだって22歳。
これ以上は、大きくならないよ・・・・・・。
「また、そうやって子供扱いする~~!!」
大ちゃんの脇腹を、つんつんとつつくと、かごを持ったまま逃げていく大ちゃん。
「だって、まお好き嫌い克服って言ってたよ。」
「えっ?いつだよお~~??」
「ブサキンの、収録のあと。」
・・・・・あ。忘れてた。
インゲンを食べている大ちゃんにキスをしたこと。
「男に二言はないよな??」
「・・・はい・・・。がんばります・・・・。」
おうちに帰って、やっぱり間違いなく美味しい大ちゃんの肉じゃがをほおばりながら、インゲンだけ避けていると、目ざとく見つけられて。
「・・・・まお?」
「・・・・・・・・はい?」
「・・・・インゲンは??」
「・・・・・だって、大ちゃんが食べさせてくれなきゃ、食べれない・・・・・。」
「もう~~。仕方ないなあ。」
なんて、ちっとも仕方のなさそうな声で言ってくれながら。
「・・・はい?」
インゲンをくわえた大ちゃんの唇に、そっとキスをして、大嫌いなインゲンをもらった・・・・・。
大嫌いなはずのインゲンは、ほのかな大ちゃんの香りと、やわらかいくちびるの感触で。
・・・んん?思ったより食べれるかも・・・・・・。
やっぱり、恋心って不思議だ。
WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWwwwww
アメンバーさんとの、「大ちゃんって、わざとインゲンとか買い物籠にいれてそう。」という
萌な会話から生まれたお話です。
高原の二人の世界から抜けるのに、ちょっとリハビリがてら、軽めのお話。