もう一度、やさしく全身を大ちゃんが洗ってくれる。
明るいところで改めてみる、大ちゃんの逞しい上半身が視界に入ってきて、目のやり場に困る。
さっきまでは、あんなに平気だったのに・・・・・・。
「ほら。まお。頭流すから、目、つむって?」
「・・・・うん・・・・・・。」
体育すわりをしたまま、視線を下に落とすと、大ちゃんの脚の指先がみえる。
ふうん。脚の指も長いんだね・・・。がっしりしているのに、器用そうなラインを描いていて。
僕の指先は、すらりとしていて、繊細なラインを描いている。
その、対照的なラインが、お似合い、かな??・・・・・なんて、自分で思って照れてしまう。
つんつんと、足先でつつくと、くすぐったそうに反応する大ちゃんの指先。
ふふふ。なんだか、一気に距離が縮まった気分。
目をつむって、大ちゃんに頭をながしてもらっていると、指先の感触が気持ちいい。
大ちゃんの指に触れられるの、好き、だなあ・・・・・。
ぬるめのシャワーと、全身のけだるさと、指先の心地よさに、ついうとうとしたしまいたくなる・・・・。
「ほら。まお、終わったよ?」
「・・・・んん?・・・・あ、ありがとう・・・・。」
半分夢見心地で見上げた大ちゃんが、「しょうがないなあ。」といいながら、バスタオルを取りに行く。
ふかふかのバスタオルに包まれて、幸せな気分に浸っていると、
「・・・・・ほら。まお。だっこ。」と、うれしそうに僕をだきあげて昨日とは別のベッドにおろしてくれる。
真新しい、ぴんと張った乾いたシーツの感触がきもちいい。
「ま~お。ごはん、どうするの?もうすぐ、お昼だよ?」
「あ・・・・・。大ちゃん・・・は・・・?」
「俺も食べてない。・・・・ま、それどころじゃ、なかったしなあ・・・。」
ふふふ、と楽しそうに、意味深に、笑う大ちゃん。
「んん~~。厨房まで行くの、しんどい・・・・。」
「・・・だろうな。なんか、軽めのものテキトーに持ってくるよ。」
そう言って、ちゅっ!とまぶたにキスをくれ、部屋から出て行く大ちゃんの足音を聞き終わるか終わらないうちに、夢の中へといざなわれていた・・・・・。
「まお・・・・。まお・・・・。起きれる?」
夢の中で大ちゃんの声が聞こえる・・・・・・。
・・・あ。なんだかいいにおい・・・・。あ。そうだ・・・・。ごはん・・・・・。
と思った瞬間に、空腹を自覚して、目が覚める。
「わあ。ごめんなさい。・・・僕、ずっと寝てただけだね・・・。」
「・・・・いいよ。半分以上は、俺の責任だもんなあ。ちょっと、自制心なさすぎで反省してたところ。
明日、まお仕事できそう??平日だから、そんなに忙しくないだろうけど・・・・。さすがに、二日続けて休み、はオーナーにも、言い訳しにくいしなあ・・・・・。」
「・・・ん。多分、大丈夫。寝てたら、ずいぶん楽になったから。」
起き上がるときに、腰に痛みが走るけれど、ゆっくり手をつけば、起き上がれる。
「厨房、昨日パーティーで、今日はお客さん入れてないから、あんま何もなくて・・・・。チャーハンとかでも、食べれる??」
「・・・・うん。大丈夫。おなか・すいた・・・・・。」
昨日のパーティーで食べてから、何も食べていなかったことに気がつく。
ほんと、僕もそれどころじゃなかったんだなあ・・・・・。
なんて思いながら、ダイニングルームへと向かう。
二部屋分のスペースのあるこの部屋は、ベッドルームも、ダイニングルームも、外に面していて。
吐き出しの窓を全開にすれば、オープンカフェのような、雰囲気になる。
小川がキラキラと光に反射していて、美しい。
「・・・・・どうぞ。まお。」
「ありがと。」
木製のいすを引いて待っていてくれる大ちゃん。
テーブルの上には、硝子の器に盛られたチャーハンと、生ハムのサラダにチーズが添えられていて。ピッチャーに入ったトニック水が、気泡を含んできらめいている。
そして・・・・・。たった今摘んできたのであろう、プライベートガーデンに咲いている草花が、小ぶりのグラスに生けられている。
本当に、こういうところが、やっぱりホテルマンなんだなあ・・・と思う。
ただ、普通に軽く昼ごはんを食べるだけで、こんなにお洒落なセットをさりげなくしてしまうところが。
・・・・・僕も、このおもてなし精神、見習わなくちゃ・・・・・・。
大ちゃんの部屋で過ごす日常もいいけれど、こんな特別な一日も素敵だな・・・・・。
「あまりモノで作ったから・・・・・。彩り、悪いけど。」
「そんなこと、ないよお。・・・いつも、そんなこと言って、外したこと、ないじゃんか。」
そう。いつだって、完璧に美味しいのだ。
そう伝えると、「まおに食べてもらいたくて、作るからかな?」って少し照れた表情を浮かべるだいちゃん。
どんな食事だって、愛する人と食べたなら、3割増しは美味しくなること確実だね。
なんて、他愛もない会話をしながら、窓から差し込む光に癒されて、食事をして。
「俺がする。」って言って聞かない大ちゃんを、くすぐり攻撃で制し、二人で並んで食器をあらう。
大ちゃんが洗って、僕が拭いて・・・・・。
そんな作業が、とっても幸せで、好き。
最後の一枚を洗い終えると、お決まりのパターンになったキスを、ちゅっ!と交わす。
「こうやって並んでいると、新婚カップルみたいだね。」
「ふふっ。・・・・ほんと。」
触れ合った腕と腕を、お皿を持ったままこつん!とぶつけあった。
明るいところで改めてみる、大ちゃんの逞しい上半身が視界に入ってきて、目のやり場に困る。
さっきまでは、あんなに平気だったのに・・・・・・。
「ほら。まお。頭流すから、目、つむって?」
「・・・・うん・・・・・・。」
体育すわりをしたまま、視線を下に落とすと、大ちゃんの脚の指先がみえる。
ふうん。脚の指も長いんだね・・・。がっしりしているのに、器用そうなラインを描いていて。
僕の指先は、すらりとしていて、繊細なラインを描いている。
その、対照的なラインが、お似合い、かな??・・・・・なんて、自分で思って照れてしまう。
つんつんと、足先でつつくと、くすぐったそうに反応する大ちゃんの指先。
ふふふ。なんだか、一気に距離が縮まった気分。
目をつむって、大ちゃんに頭をながしてもらっていると、指先の感触が気持ちいい。
大ちゃんの指に触れられるの、好き、だなあ・・・・・。
ぬるめのシャワーと、全身のけだるさと、指先の心地よさに、ついうとうとしたしまいたくなる・・・・。
「ほら。まお、終わったよ?」
「・・・・んん?・・・・あ、ありがとう・・・・。」
半分夢見心地で見上げた大ちゃんが、「しょうがないなあ。」といいながら、バスタオルを取りに行く。
ふかふかのバスタオルに包まれて、幸せな気分に浸っていると、
「・・・・・ほら。まお。だっこ。」と、うれしそうに僕をだきあげて昨日とは別のベッドにおろしてくれる。
真新しい、ぴんと張った乾いたシーツの感触がきもちいい。
「ま~お。ごはん、どうするの?もうすぐ、お昼だよ?」
「あ・・・・・。大ちゃん・・・は・・・?」
「俺も食べてない。・・・・ま、それどころじゃ、なかったしなあ・・・。」
ふふふ、と楽しそうに、意味深に、笑う大ちゃん。
「んん~~。厨房まで行くの、しんどい・・・・。」
「・・・だろうな。なんか、軽めのものテキトーに持ってくるよ。」
そう言って、ちゅっ!とまぶたにキスをくれ、部屋から出て行く大ちゃんの足音を聞き終わるか終わらないうちに、夢の中へといざなわれていた・・・・・。
「まお・・・・。まお・・・・。起きれる?」
夢の中で大ちゃんの声が聞こえる・・・・・・。
・・・あ。なんだかいいにおい・・・・。あ。そうだ・・・・。ごはん・・・・・。
と思った瞬間に、空腹を自覚して、目が覚める。
「わあ。ごめんなさい。・・・僕、ずっと寝てただけだね・・・。」
「・・・・いいよ。半分以上は、俺の責任だもんなあ。ちょっと、自制心なさすぎで反省してたところ。
明日、まお仕事できそう??平日だから、そんなに忙しくないだろうけど・・・・。さすがに、二日続けて休み、はオーナーにも、言い訳しにくいしなあ・・・・・。」
「・・・ん。多分、大丈夫。寝てたら、ずいぶん楽になったから。」
起き上がるときに、腰に痛みが走るけれど、ゆっくり手をつけば、起き上がれる。
「厨房、昨日パーティーで、今日はお客さん入れてないから、あんま何もなくて・・・・。チャーハンとかでも、食べれる??」
「・・・・うん。大丈夫。おなか・すいた・・・・・。」
昨日のパーティーで食べてから、何も食べていなかったことに気がつく。
ほんと、僕もそれどころじゃなかったんだなあ・・・・・。
なんて思いながら、ダイニングルームへと向かう。
二部屋分のスペースのあるこの部屋は、ベッドルームも、ダイニングルームも、外に面していて。
吐き出しの窓を全開にすれば、オープンカフェのような、雰囲気になる。
小川がキラキラと光に反射していて、美しい。
「・・・・・どうぞ。まお。」
「ありがと。」
木製のいすを引いて待っていてくれる大ちゃん。
テーブルの上には、硝子の器に盛られたチャーハンと、生ハムのサラダにチーズが添えられていて。ピッチャーに入ったトニック水が、気泡を含んできらめいている。
そして・・・・・。たった今摘んできたのであろう、プライベートガーデンに咲いている草花が、小ぶりのグラスに生けられている。
本当に、こういうところが、やっぱりホテルマンなんだなあ・・・と思う。
ただ、普通に軽く昼ごはんを食べるだけで、こんなにお洒落なセットをさりげなくしてしまうところが。
・・・・・僕も、このおもてなし精神、見習わなくちゃ・・・・・・。
大ちゃんの部屋で過ごす日常もいいけれど、こんな特別な一日も素敵だな・・・・・。
「あまりモノで作ったから・・・・・。彩り、悪いけど。」
「そんなこと、ないよお。・・・いつも、そんなこと言って、外したこと、ないじゃんか。」
そう。いつだって、完璧に美味しいのだ。
そう伝えると、「まおに食べてもらいたくて、作るからかな?」って少し照れた表情を浮かべるだいちゃん。
どんな食事だって、愛する人と食べたなら、3割増しは美味しくなること確実だね。
なんて、他愛もない会話をしながら、窓から差し込む光に癒されて、食事をして。
「俺がする。」って言って聞かない大ちゃんを、くすぐり攻撃で制し、二人で並んで食器をあらう。
大ちゃんが洗って、僕が拭いて・・・・・。
そんな作業が、とっても幸せで、好き。
最後の一枚を洗い終えると、お決まりのパターンになったキスを、ちゅっ!と交わす。
「こうやって並んでいると、新婚カップルみたいだね。」
「ふふっ。・・・・ほんと。」
触れ合った腕と腕を、お皿を持ったままこつん!とぶつけあった。