いよいよ、花火大会当日---------。
昼から、バーベキューを始め、そのまま夕方までカレーなどの軽食を出しながら、延々ガーデンパーティーをして、早めに切り上げる予定。
17時ぐらいには、片付けてしまって、僕が以前に提案した、ガーデン形式のバーに変更してしまうので、あとはバーテンダーさんと、厨房の方々にお任せすることになっている。
そこまで、がんばってしまったら、あとはオーナーの粋なはからい??で、「若者は、浴衣でも着て、華を添えて。」ってことで、お客さんと一緒に花火鑑賞をしていてよいことになっている。
まだ、どんな浴衣か見せてもらっていないんだけど、楽しみ・・・・・。
子供のころ以来、だもんなあ・・・・。浴衣なんて着るの・・・・。
「ダイチャ・・・!渡辺さ~~ん!!こっち、炭補充してくださ~~い!!」
「まおっ!!ウォータークーラー空っぽになりそう~~!!」
活気ある声が飛びかう。
こうやって、ダイチャンと一緒にお仕事できるのは、本当に楽しい。
ヒトツのことを一緒に成し遂げれる、達成感というのか・・・・。同じ現場の空気を共有できて、何気ない会話でも、すっごくテンションがあがる。
くるくる、バタバタ、忙しくも、充実した時間はあっという間に過ぎ去って・・・・・。
夕方の、バーへの変更の時間がやってくる。
「二人とも、お疲れ様~~!!よく、働いてくれて、ありがとう。おかげで、みんな満足してくれたみたいだよ。あとは、他のスタッフに任せて・・・・。ゆっくり、花火楽しんで??」
オーナーさんが、ニコニコ笑顔で苦労をねぎらってくれる。
ああ。本当に、このオーナーさんのもとで働けて・・・・・。ダイチャンと出遭えて・・・・。よかった。
「まお、先にシャワー浴びる??」
「あ・・・。タオル、リネン庫から、取ってこなきゃ・・・・・。」
「じゃ、一緒にいくよ。」
「・・・うん。」
廊下の一番突き当たりにあるリネン庫まで、一緒にタオルを取りに行く。
「なあ・・・・。まお。今日、どの部屋泊まる??」
「えっ・・・!?えっと・・・・。どこ、でも・・・・・・。」
オーナーさんから、好きに使っていいよ、と言われているので・・・・。別に深い意味はないのに、なんだか意識してしまう。
あの、「まおがその気になるまで待つ。」と言ってくれた日から、週末で、ダイチャンがお泊りになってしまわない日以外は、毎日家に遊びにいっているというのに、やさしいキスまで、で我慢してくれているだいちゃん・・・・・。
出会ってから、もうすぐ5ヶ月になろうとしているのに、自分から「抱いて。」とは勇気がなくて言えない僕のために・・・・。健全な男子。なのに僕の意思を一番に尊重して、大切にしてくれている。
そんなところも。
本当に、愛されてるんだなあ・・・・。と実感できて、ますますダイチャンに対する恋心が募っていた。
「いっそのこと・・・・。スイートルーム、使っちまう??
スタンダードは、ほとんど満室だし・・・・・。スタッフが、隣の部屋ってのも、お客さんも気兼ねするだろうし。」
「え・・・・。でも、いいのかなあ・・・・??」
「せっかくの、オーナーさんからのプレゼント、ありがたく受けとっとくのが、好意を無駄にしないってことだよ。・・・・・どうせ、掃除するの、自分達なんだし。」
「・・・あははっ!!確かに。」
まっしろで、ふかふかのタオルに顔をうずめて、笑う。
きっと、ダイチャンは僕が緊張しているのをわかっていて、敢えて軽く冗談めいて言ってくれているのだ。
初めてのお泊りが、心の負担になってしまわないように。
「ありがと。だいちゃん。」
「・・・お礼を言うなら、オーナーに、だろ??」
「・・・・それもそうだけど、ダイチャンにもお礼を言いたいの。」
不思議そうな顔をして、「・・・なにそれ?」と小さくつぶやくダイチャン・・・・。
無意識に、そうやって、僕のことを色々思ってくれてるんだよね。
だから、何をしても嫌味がなくて、自然で、スマートで、カッコいいんだ・・・・・。
シャワーを浴びたら、別々の部屋で、着付けの先生に浴衣を着せてもらう。
これって、着物っていうんじゃないの?っていうぐらい艶やかな浴衣。黒地に、鮮やかな色彩の大輪の華が描かれていて、デザイナーズものらしい。
うわあ・・・・。ダイチャンの着物・・・・じゃない、浴衣、楽しみになったきたなあ~~!!!
「はい!!できあがり。渡辺さんのほうは、まだみたいだね・・・・・。一緒に、まっとく??」
「あ。そうさせて、もらいます。」
鏡に映った自分は・・・。自分で言うのもなんんだけど、孫にも衣装って感じで、とっても華やかで、綺麗。
ちょっと、女の子っぽいかな?って思うぐらいの思い切った柄だけど、細身の僕にはそれがまた似合っていて・・・・。これを選んだオーナーさん、尊敬だ・・・・・。
そーっと、ドアを開けると、仕上げの帯締めに入っているダイチャン。
鏡越しに、目が合う。
ああ・・・・・。やっぱり、カッコイイ・・・・・。
ほとんど無地に近い、深い藍色に、肩口に大胆に蝶が舞うデザイン。
僕が華で・・・・ダイチャンが、蝶。
これって、ペアのデザインなのかなあ・・・・??だとしたら、ペアルック??
ダイチャンを着付けていた女性が、振り返って、僕をみる。
「うわあ!!浜尾君、すっごく似合ってるねえ。それ、着こなすの難しいデザインだからどうかと思ったけど・・・・。浴衣の柄に、負けてない!!」
「・・・・ほんと、まお、美人・・・・・。」
みんなに注目されて、ちょっと恥ずかしい。
だいちゃんこそ、腰の下のほうできゅっと結んだ帯が、色気のある腰つきを強調していて、ドキドキしてしまう。
「・・・・まお。花火まで時間あるから、屋台でものぞく??」
「・・・うん・・・。」
かすかに指先をかすめて、引かれる。
手をつなぐのは・・・・・。さすがにおかしい。かな??
昼から、バーベキューを始め、そのまま夕方までカレーなどの軽食を出しながら、延々ガーデンパーティーをして、早めに切り上げる予定。
17時ぐらいには、片付けてしまって、僕が以前に提案した、ガーデン形式のバーに変更してしまうので、あとはバーテンダーさんと、厨房の方々にお任せすることになっている。
そこまで、がんばってしまったら、あとはオーナーの粋なはからい??で、「若者は、浴衣でも着て、華を添えて。」ってことで、お客さんと一緒に花火鑑賞をしていてよいことになっている。
まだ、どんな浴衣か見せてもらっていないんだけど、楽しみ・・・・・。
子供のころ以来、だもんなあ・・・・。浴衣なんて着るの・・・・。
「ダイチャ・・・!渡辺さ~~ん!!こっち、炭補充してくださ~~い!!」
「まおっ!!ウォータークーラー空っぽになりそう~~!!」
活気ある声が飛びかう。
こうやって、ダイチャンと一緒にお仕事できるのは、本当に楽しい。
ヒトツのことを一緒に成し遂げれる、達成感というのか・・・・。同じ現場の空気を共有できて、何気ない会話でも、すっごくテンションがあがる。
くるくる、バタバタ、忙しくも、充実した時間はあっという間に過ぎ去って・・・・・。
夕方の、バーへの変更の時間がやってくる。
「二人とも、お疲れ様~~!!よく、働いてくれて、ありがとう。おかげで、みんな満足してくれたみたいだよ。あとは、他のスタッフに任せて・・・・。ゆっくり、花火楽しんで??」
オーナーさんが、ニコニコ笑顔で苦労をねぎらってくれる。
ああ。本当に、このオーナーさんのもとで働けて・・・・・。ダイチャンと出遭えて・・・・。よかった。
「まお、先にシャワー浴びる??」
「あ・・・。タオル、リネン庫から、取ってこなきゃ・・・・・。」
「じゃ、一緒にいくよ。」
「・・・うん。」
廊下の一番突き当たりにあるリネン庫まで、一緒にタオルを取りに行く。
「なあ・・・・。まお。今日、どの部屋泊まる??」
「えっ・・・!?えっと・・・・。どこ、でも・・・・・・。」
オーナーさんから、好きに使っていいよ、と言われているので・・・・。別に深い意味はないのに、なんだか意識してしまう。
あの、「まおがその気になるまで待つ。」と言ってくれた日から、週末で、ダイチャンがお泊りになってしまわない日以外は、毎日家に遊びにいっているというのに、やさしいキスまで、で我慢してくれているだいちゃん・・・・・。
出会ってから、もうすぐ5ヶ月になろうとしているのに、自分から「抱いて。」とは勇気がなくて言えない僕のために・・・・。健全な男子。なのに僕の意思を一番に尊重して、大切にしてくれている。
そんなところも。
本当に、愛されてるんだなあ・・・・。と実感できて、ますますダイチャンに対する恋心が募っていた。
「いっそのこと・・・・。スイートルーム、使っちまう??
スタンダードは、ほとんど満室だし・・・・・。スタッフが、隣の部屋ってのも、お客さんも気兼ねするだろうし。」
「え・・・・。でも、いいのかなあ・・・・??」
「せっかくの、オーナーさんからのプレゼント、ありがたく受けとっとくのが、好意を無駄にしないってことだよ。・・・・・どうせ、掃除するの、自分達なんだし。」
「・・・あははっ!!確かに。」
まっしろで、ふかふかのタオルに顔をうずめて、笑う。
きっと、ダイチャンは僕が緊張しているのをわかっていて、敢えて軽く冗談めいて言ってくれているのだ。
初めてのお泊りが、心の負担になってしまわないように。
「ありがと。だいちゃん。」
「・・・お礼を言うなら、オーナーに、だろ??」
「・・・・それもそうだけど、ダイチャンにもお礼を言いたいの。」
不思議そうな顔をして、「・・・なにそれ?」と小さくつぶやくダイチャン・・・・。
無意識に、そうやって、僕のことを色々思ってくれてるんだよね。
だから、何をしても嫌味がなくて、自然で、スマートで、カッコいいんだ・・・・・。
シャワーを浴びたら、別々の部屋で、着付けの先生に浴衣を着せてもらう。
これって、着物っていうんじゃないの?っていうぐらい艶やかな浴衣。黒地に、鮮やかな色彩の大輪の華が描かれていて、デザイナーズものらしい。
うわあ・・・・。ダイチャンの着物・・・・じゃない、浴衣、楽しみになったきたなあ~~!!!
「はい!!できあがり。渡辺さんのほうは、まだみたいだね・・・・・。一緒に、まっとく??」
「あ。そうさせて、もらいます。」
鏡に映った自分は・・・。自分で言うのもなんんだけど、孫にも衣装って感じで、とっても華やかで、綺麗。
ちょっと、女の子っぽいかな?って思うぐらいの思い切った柄だけど、細身の僕にはそれがまた似合っていて・・・・。これを選んだオーナーさん、尊敬だ・・・・・。
そーっと、ドアを開けると、仕上げの帯締めに入っているダイチャン。
鏡越しに、目が合う。
ああ・・・・・。やっぱり、カッコイイ・・・・・。
ほとんど無地に近い、深い藍色に、肩口に大胆に蝶が舞うデザイン。
僕が華で・・・・ダイチャンが、蝶。
これって、ペアのデザインなのかなあ・・・・??だとしたら、ペアルック??
ダイチャンを着付けていた女性が、振り返って、僕をみる。
「うわあ!!浜尾君、すっごく似合ってるねえ。それ、着こなすの難しいデザインだからどうかと思ったけど・・・・。浴衣の柄に、負けてない!!」
「・・・・ほんと、まお、美人・・・・・。」
みんなに注目されて、ちょっと恥ずかしい。
だいちゃんこそ、腰の下のほうできゅっと結んだ帯が、色気のある腰つきを強調していて、ドキドキしてしまう。
「・・・・まお。花火まで時間あるから、屋台でものぞく??」
「・・・うん・・・。」
かすかに指先をかすめて、引かれる。
手をつなぐのは・・・・・。さすがにおかしい。かな??