散々はしゃいで、言葉は通じなかったけれど、イタリア人のカップルさんともすっかり仲良くなって。

「コイビト同士??お似合いだね!!おれ達には負けるけど。」みたいなことを言われてからかわれて。

・・・・・ダブル・デートってこんな感じ??

お互いに、のろけあって、もう一組のラブラブっぷに刺激を受けて、自分もラブラブしたくなる。
・・・・・・うん。二人キリもいいけれど、ダブルデートもきっと楽しい。

明るい二人に刺激されて、
「おれ達だって、らぶらぶだもんねっ!!」って妙に対抗意識を燃やしたりして。

ぎゅううって、ダイチャンの首に腕を回して、ちゅううう!!ってキスをした。

good job!!って感じで、親指を立てられ、あはははっ!!って笑いあって。

ダイチャンは、「やれやれ・・・・・。これだから、若者は・・・・。」みたいな表情で、見ていたけれど、目元と口元緒が、にやあって、ゆるんでいる。

・・・・・・ねえ?楽しいよねっ!!!

別れは、惜しいけれど、次の予定があるから・・・。とバイバイする。


さっきの、象使いの少年の笑顔といい、このイタリア人カップルといい・・・・・・。
ダイチャンと、一緒にいることで、どんどん素敵な出会いが広がって、二人の恋心が、world love
につながって・・・・・。いっそ、世界平和、までいけちゃうんじゃないかって気がしてくる。

だいちゃんが、隣にいてくれるおかげで、みんなの笑顔がみれる。
おれひとりでは、できないことも、二人でいることで、うんと世界が広がるんだ・・・・・。

いつも、だいちゃんといると、22歳、の狭い世界ではきっと感じることのできなかった無限に広がる世界を見る気がして、心がぱああっ!!ってオープンになっていくのを感じるんだ。


「ねえ・・・・。だいちゃん?
ほんとに、ほんとに一緒にいてくれて、ありがとう。
おれのこと、愛してくれて、ありがとう。
ずっと、ずっと・・・・。離さないでね??」

イタリア人カップルを見送りながら、ぎゅっと指をからませ、そうささやく。
つないだ指先から、お互いの愛情が、うねりとなって流れ出す。

「・・・・・どうした?急に改まって・・・・・・。」

「・・・・ううん。言ってみたくなっただけ。」

「・・・・・そっか・・・・・。まおの、プロポーズ、きちんと届いたよ・・・・・。」

大きな椰子の木が影を落とす砂浜で。

どちらからともなく、唇をかさねた・・・・・・・。