もうすぐ、22歳の誕生日がくる。

いつものように、ダイチャンの部屋で、夕食をとり、ごろごろベッドでくつろいでいた。


「・・・ねえ?ダイチャン。もうすぐ22歳だよ。ダイチャンは・・・・・??」

「俺?三十路。・・・・・って、いちいち聞かなくても、知ってるだろ??」

「はあ・・・・。もう、30代、だもんねえ・・・・。やっぱり、オトナ、だよねえ・・・・。
早く、オトナになりたいなあ・・・・・・。」

「まおは、十分オトナ、だよ。俺なんて、22歳っていたら、まだ親のすねかじってる、学生だぞ??
十分、周囲にも気を配れるし、仕事に対する責任もあるし、オトナだと思うけどなあ・・・・・。」


--------それだけじゃ、ダメなのだ。

なんだか、いつまでたっても、ダイチャンの背中を追いかけている気がするのだ。

「オトナって感じのする趣味とか~~~?」

「オトナの趣味って・・・・・・。なに?」

「落ち着いてる~~。ってかんじのするもの。サーフィンとかじゃなくて。」

「うう~~ん。ゴルフ、とか?」

「ゴルフ・・・ねえ。前にお父さんに誘われたことあるけど、あんまり興味ない・・・・。」

「俺、前に先輩に付き合って行ってたことあるけど、なかなか面白かったよ?」

「・・・えっ??ダイチャン、ゴルフできるの?」

「ちょっとだけ・・・だけどな。」


--------知らなかった。



早速、お父さんに連れて行って!!って、お願いしてみよう。

「お父さ~~ん。今度、ゴルフ行く時、一緒に連れて行ってよ。」

「・・・・どうした?急に・・・・。前は、興味ないって言ってたのに・・・・。」

「ふふふっ・・・・。心境の、変化。オトナな趣味を作ろうと思って。」


そのためには、まずファッションから!!ってことで、明るいピンクのウエアをいそいそと買いこんで来て。おじさん臭くならないように、ちゃんと試着して、鏡でチェックして。

---------うん。大丈夫。

これなら、きっとダイチャンにも「かわいい。」って言ってもらえる。

大好きなヒトと、共通の趣味を持ちたくて。

ゴルフなんて、全然知らなかったし、興味もなかったのに、急にテレビでの中継とかまで気になるから、恋心って不思議だ・・・・・・。

雑誌も、たくさん買ってきて、お勉強する。

次にあったときには、ダイチャンより詳しくなって、教えてあげれるぐらいになるように。


-----------そして。

父と行った初めての、ゴルフデビュー。

・・・・・すっごく、楽しいんですけどっ!!!

クラブの中心に、ピタっと当たって、遠くまでボールが飛んでいった時の爽快感といったら!!
自分が、狙ったところに、飛んでいくようになった時には、すっかり病みつきになってしまったいた・・・・・。


それからは、暇さえあれば、ゴルフに行くようになって・・・・・。

最近始めたシンンプログ。

まずは、ファンのみなさんにご報告、完了!!っと・・・・・・・。

夜は、ダイチャンに、何から話そうかなあ・・・・・・。

バンカーに落ちて、大変だったけど、そこからちゃんと打てたんだよ、とか。
池にボールが落ちちゃった、とか。
緑がいっぱいで、森林浴もできて、よかったよ、とか・・・・・・・。

お昼ごはん、美味しかったから、また一緒に行こうね。とかっ・・・・!!!!


ああ~~~。いっぱい、おしゃべりしたいことが、あって夜まで待ちきれないよお!!

ふふっ。

オトナの趣味の、ゴルフ。

なかなか、いいでしょ??



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浜尾さんの、えらく、はまってらっしゃるゴルフ・・・・・・。

父といきなり行く前に、何か動機があったのでは??
じゃなきゃ、こんなにハイテンションで毎日行かないよねえ!!って思い、できたお話です。

好きなヒトと同じ趣味を持ちたいって、若い頃は思いますよねえ??

私も、全然興味のなかった、車やバイクの勉強したなあ。と思い・・・・・。