昨日の余韻が、からだのそこかしこに残っていて、なんだかけだるい。

そのけだるさが、幸せなひとときを思い起こさせ、ふふふ。とシーツで口元を押さえ、思い出し笑いをする。

「・・・・・なに、一人で朝から笑ってるんだ?」

「・・・・・あ。起きてたの??」

なあんだ。今日は珍しくおれのほうが早く起きたから、だいちゃんの寝顔をじっくり堪能しようと思ってたのに。
昨日、あんなにしてあげたのに・・・・。タフ、だなあ・・・・・。

いつもは、早起きのおれだけれど、情事の次の日はけだるくて、いつもダイチャンが先に起きて、起こしてくれて、朝ごはんまで作ってくれる。

そんな、おれのことを大切にしてくれてるんだなあ。・・・・・って感じる瞬間が、大好きで、いつもダイチャンのその言葉にあまえて、ベッドで朝食ができるまごろごろして、前夜の余韻に浸っている。

「今日は、朝ごはんレストランだから、ぎりぎりまで、ごろごろしてられるね。」

-----現在、朝の7時。

今日は、10時から、象のトレッキングに行って、昼からは、バナナボートに乗ることになっている。
ちょっと忙しいけれど、2泊3日だから、仕方がない。
ホテルのプールも気になるけど・・・・。それは、明日の朝、かなあ・・・・?


「・・・・・ふふっ。やっぱり、明るいところで見ても、しろいバスローブのまおは、かわいい。乱れたところも色気あるけど・・・・・。明るいところで見たら・・・・・。うさぎさん??」

「・・・・・・っぷっ。・・・・・うさぎさんって・・・・・・。なんだよお。それ・・・・。」

シーツをはがれ、案の定乱れてしまったバスローブをキチン。と整えてくれ、考えるヒト、のポーズでしばらく見ていたが、ちょっぴり裾をめくりあげられる。

「まお。そのままストップ、な・・・・・。」

いそいそと、カメラを取り出してくるダイチャン。

------------え。このポーズで写真、とるの??しかも、シャメじゃないんだ・・・・・。

でも、なんだかまだけだるくて、お好きにどうぞ、と言った気分になる。

なんだかんだで、やっぱりカメラを向けられると、条件反射で表情をつくってしまい。

なまめかしく、脚をくんでみたり。
うつぶせになって、頬杖をついて、上目遣い、をしてみたり。
かわいく?体育座りをしてみたり。

ダイチャンのリクエストのままに、サービスしてあげた。
また、「まおのベストショット」を作って、CD-ROMとかに落として、テレビの大画面でみたい!!なんてわがまま言うのは、目に見えているんだけど。

「ねえ。だいちゃん・・・・・。シャメじゃなくていいの??」

「バーカッ。 携帯だったら、万が一他人にみられたら困るだろ。こんなチラリズム満載のまお・・・・。」

・・・・おかしくないか?その基準・・・・・。
いやいや。そもそもバスローブ姿で写真取ってる時点で、十分あやしいか。

いつでも見れるように、ってシャメにいっぱいおれの写真を入れているダイチャン。
「他人にみられたら、それだけで十分あやしいよ。」って言ってあげたら、恋人なんだから、シャメぐらい当たり前だって・・・・・。やっぱり、基準がよくわからない。

・・・・・ま。いっか・・・・。要は、おれにメロメロってこと、だよね?



------------なんて。
朝から遊んでいたものだから、あっと言う間に8時になってしまって、あわてて食事を摂りに行く。

海外の朝食は、バイキング形式が多いのか??ここも、バイキングの朝食だった。

せっかくのおしゃれなカフェ風のレルトランなのに、ダイチャンは今回もおかゆ。
どうやら、はまってしまったらしい。

「この、ザーサイと、オニオンフライがおいしんだよな~~!!」

なんて、トッピングを変えて、お替りをしに行っている。

昨日と同じレストランのはずなのに、朝になると、こんなにもイメージが違うんだ・・・・・・。

真っ青な海と、うっそうと茂る椰子の木が、バルコニーのすぐそばまで迫っていて。
屋根しかないオープン形式の開放的な空間を、丘の上だからかさわやかな風が吹き抜けてゆく。

南国特有の、ねっとりした風、とはまた少し違う感じ。


すっかりお腹がいっぱいになって、さわやかな風にあたって、気分もすっきりして。

さあ!!象さんに会いに出発だ!!

ファンツアーのときの、小象さん、かわいかったもんなあ・・・・・・。

ああ!!たのしみ~~~。