今日は、ダイスケと一年に一度だけ、会える日。

この天の川に、虹色の架け橋がかかり、あの愛しい人が、会いにきてくれる。


川のほとりの、星屑のカケラを、ヒトツ、ヒトツ拾い集める。

指でつまむと、パチンとはかなくもろく、くずれてしまう星屑たち。

ヒトツ、ヒトツはこんなに小さなカケラだけれど、幾千・幾万とあつまり、天の川をつくる。

ヒトツ、ヒトツの思いは、募り、365日分の愛を伝えたくて・・・・・・。


光に透ける薄いラムネ色の衣に、先ほど拾い集めた星屑を散るばめる。

一瞬でも、はやく、ダイスケが、ぼくをみつけてくれるように。

キラキラ、キラキラ輝いて、あのヒトを、導いておくれ・・・・・・。


遠くから、・・・・・・タタタッと走ってくる足音が聞こえてくる。

ああ・・・。もうすぐ、あのヒトが、逢いにきてくれる。

ぼくは、この虹の橋をわたれない。

渡ろうとすると、すーーっと、幻だったかのように、消えてしまうから。


橋のふもとまで行き、あのヒトを、待つ。


「・・・・・・・まおっ!!!」


宙を、ひらりと、光に透ける衣が舞う。

ダイスケを全身で受け止め、星屑の海に、沈みこむ。


「・・・・まおっ!!あいた・かった・・・・・・。」

「うんっ!!うんっ!!ぼく・も・・・・・・・。」


ふたり、抱き合い、星屑の光の中をくるくると、うずもれる。

そのたびに、キラキラと跳ね散るまばゆいばかりの光・・・・・・・。


恋人たちの、キスは、どんな砂糖スイよりも、甘く・甘美で・・・・・・・・。


天帝さえも、ふたりをあたたかく、見守る。


するすると、はだけられる、薄い、衣・・・・・・・。


光に透ける、透明な肌が、星屑たちに照らされて、しろく輝く・・・・・・・。


天空で、広げられる恋人たちの甘いささやきが、大地にふりそそぎ、幸福をもたらす・・・・・。


願い事は、なんですか??



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本日、七夕。
今日中に読めるかなあ・・・・・。

ちょっと、ファンタジーな世界で、書いてみました。

こんな世界、好きなんです・・・・。