この前買っていた雑誌をめくりながら、ダイチャンの帰りを待つ。

お味噌汁の、いいにおい・・・・・・。

----------今日は、完全和食。

さわらの塩焼きと、肉じゃがと、ひじきの煮物。

きっと、疲れて帰ってくるダイチャンには、今日はそんな気分・・・。。のはず。


「ただいまあ・・・・・。
おっ!!味噌汁の、いいにおい・・・・・。」

「おかえりなさ~~い!!」

ダイチャンの胸に、ダイブする。

その胸に、顔をうずめて、ダイチャンの香りを胸いっぱいに吸い込む。

「あ~~。やっぱり、おちつく~~~。」

ダイチャン愛用の香水は持っていて、時々かいでみるけれど。

やっぱり、ダイチャンの体臭と混ざり合って香り立つににおいには、またなんともいえない安心感がある。


「ねねねっ!!どこのホテルにする~~~??」

「・・・・ごめん。まお。急だったから、プーケットはいっぱいで・・・・。サムイ島ってところが、空いてたから、
仮押さえしといた。」

「寒い・・・島?南国じゃ、ないの?」

「あっはははは!!いやいや。サムイ島。
プーケットと一緒で、タイの島だよ。自然がいっぱいのところらしい。」

「そっか~~~!!
ま、ダイチャンと一緒に旅行いけるなら、どこでもいいんだけど~~!!」

ぎゅうううっ!!ともう一度抱きついて。

「ありがとっ!!忙しいのに、こんなプレゼントくれてっ!!」


今日のごはんは、また格別においしい。

ニコニコが止まらず、ずっと、ダイチャンの顔を見つめながらごはんを食べていて。

「うわっつ!!」

よそ見がすぎて、お味噌汁をこぼしてしまったけれど。

火傷さえも、自分の浮かれっぷりを一緒に喜んでいるようで・・・・・。

水で冷やしながらも、にまにましてしまう。


ザ------------------。

火傷を冷やしていると、後ろから、ダイチャンに抱きしめられ、手を包み込まれる。

「一週間・・・・か・・・・・。
きっと、あっという間にやってくる・・・な・・・・・。」

「うん・・・・・。それをはげみに、お仕事がんばれる・・・・。」


ダイチャンの胸に頭をあずけて。

このまったりとした時間を、心から味わった・・・・・・。