------------今日は、七夕。

織姫と、彦星が、一年に一度、会うことを許された日・・・・・・・・。

天の川をはさんで、毎日、対岸のコイビトに心を馳せたんだろうなあ・・・・・・。


あの、約束の木のある公園のベンチで、きちんと大木にあいさつして、
その前のベンチに二人で座る。

思えば、ここからが全てのスタートだったんだ・・・・・。


森林メインのこの公園は、必要以上のライトアップがなくて、とてもきれいに星空が見える。

東京都内にいることを忘れさせるような、静寂・・・・・・。


満天、とまではいかないけれど、ぼやあんと霞んでみえる、天の川をはさんで、
輝く二つの星・・・・・・。

ゆらゆらと、湖面にうつっている二つの星は、風がふくと水面が揺れて、重なって見える。


---------あ。今、会えたね・・・・・。


こうやって、星空を眺めていると、不思議な感覚に陥る。


星の数ほどの人間がいるのに、こうやって大ちゃんと巡り合えて。
同じ道を選んで。
コイビトとして、いっしょにあゆんでいる・・・・・。奇跡。


織姫と、彦星は、一年に一回しかあえないけれど、俺たちは、こうやってそばにいられる。


そう思うと、隣にいるダイチャンの存在が、ますます愛おしくなって、
腕をからませ、肩口に頭をあずけた。


「ねえ・・・・・。オレをみつけてくれて・・・・ありがと。」

小学生の時、ワタナベさんが声を掛けてくれていなければ・・・・・。

大人になって、再会しても、男同士だし・・・。とかいろいろ考えて、告白までいたらなかったかもしれない。

いろんな、運命と、奇跡が重なり合って・・・・今、ここにこうやって存在できる幸せ。


「俺の方こそ・・・・。まおが、存在してくれて、ありがとう、だよ。」


そういって・・・・。肩をぎゅっと抱き寄せてくれる。


「ねえ・・・・。織姫と、彦星は、一年に一回しか会えなくて、どうして生きてゆけるのかな・・・・。」

「心が、つながっているからだろ・・・・って言いたいところだけど。
俺だったら、間違いなく天の川を泳いで、会いに行ってるね。」

「天の川って・・・・。泳いで渡れるのかなあ??」

「俺、泳ぐの得意だから大丈夫!!織姫になっても、まってろよ。まお。」

「でも・・・。天の川って、星屑のかたまり?じゃないのかなあ・・・。」


----------ハタ。と気がつくだいちゃん。


「星屑の中を泳ぐってどんな感じだろうねえ・・・・。
きらきらの、星屑の中をダイチャンが泳いで会いに来てくれるんだあ・・・・・。
・・・・・うわあ。きらきらの大ちゃん、見てみたい・・・・・。

・・・・・きっと、すっごく、カッコイイよね・・・・・。」

んんーーー。と伸びをする。

うん。想像するだけで、惚れ直しちゃう。

「キラキラ、が似合うのはまおのほうだろ・・・・・。」


ふんわりと、重ねられる、くちびる。


風が、木々をざわめかせる。

そのたびに、ゆらゆらとゆれる湖面・・・・・。

折り重なる、二つの星のひかり・・・・・・。


「ふふっ・・・・・。今頃、きっと織姫と彦星も、こうやってちゅ~してるんだろうね・・・・。」


天帝が、一年に一度、会うことを許してくれた、トクベツな、七夕の日・・・・・・。


「ねえ。願い事、決めた・・・・?」

「んん~~?‘まおと、毎日会わせてください。‘かなあ・・・・・。」

「あっ!!先に言ってずるい~~~!!じゃあ、オレは、ダイチャンの側に、
一生いられますように・・・・・かな。」

「ふふっ。まおからのプロポーズ、お受けしました・・・・・・・。」


そう言って、またふんわりと唇を重ねる・・・・・。

今日も、見ていてね・・・・・。

二人だけの秘密の、約束の、木・・・・・・・・。





wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

あまあまでなく、ほのぼの、かな??

こんな二人、大好きです。

pureのラストシーンの二人を思い浮かべながら、ほのぼのしていただけたら、うれしいです。