家に着くなり、俺に全体重をかけて、床に押し倒される。
固い、フローリングの床が背中に当たって、痛い・・・・・・。
靴ぐらい、脱がしてよ・・・・・・・。


「まおお~~~。明日から、また離れ離れ~~~。
お前も、スーツケースに入れて、連れて行きたい~~~。

・・・・・なあ?ちっさく、ならないかなあ・・・・・・。」


ぎゅうううっと、上から、横からぐいぐいと挟まれ、本気で小さくしようとしている大ちゃん。

-----------そんな、ダイチャンが、かわいくて。

頭をなでなでして、ポンポンと叩いてあげる。


「オレも、さみしいよ。一緒に、いきたいよ・・・・・。
でも、お仕事してる大ちゃんカッコイイから。・・・・惚れ直すよ??」

「・・・・・そうか??」

ぱああ!!と太陽が顔をだしたように、急に笑顔になる。

・・・・・・ふふっ。たんじゅん・・・・・・。

「ほら。明日から、またロケなんでしょ??
早く、お風呂はいんないと・・・・・・。だから、のいてくれる?」

いつもは、オレがさみしくなって、泣いてしまうのに・・・・・・・。
なんだか、こんなに甘えたなだいちゃんをみていると、かまってあげたくて仕方なくて。

さみしい気持ちなんて、どこかへいってしまう。


お風呂の準備をして、帰ってきて。

まだ玄関でごろごろしているだいちゃん・・・・・。

「ほんとに、てがかかる・・・・・。」

と、言いながらも、口元がゆるむのを隠し切れない。


洋服のボタンを外してあげて。

「ズボンは自分で脱いでね。」


・・・・・・こんな、力の抜けた大ちゃん・・・・オレの力では、とうてい無理・・・・・。