「ところで・・・・・・これから、どうする?」

二人とも、汗だくで。

あたりを見渡せば・・・・・ダンボールの、山。

窓には、カーテンさえ、ついていない。

「やっばいよねえ・・・・。この状況・・・・・。」


-----------身にまとっているのは、白いシーツが、一枚だけ。


ダイチャンの鼻先に、人差し指を立て、うふふと笑う。

「・・・・・教訓。押し倒す前に、その後のことを、考えましょう・・・・・・まるっ!」

「ええ~~!!俺のせいかあ~?誘ったのは、まおだろお~~?」

「・・・・・いつ、さそったよ・・・・・?カーテンついてないから、ダメって言ったじゃん。」

-------むう。理不尽だ・・・・・・。

「先に、抱きついてきたのは、まおだろ~~。」

--------ぷっ!!

二人、同時に噴出す。・・・・・・どっちも・・・・どっちだ。



「とりあえず・・・・・服、着よっか・・・・・・・。」

散らばった、洋服を集め、身につけると、エアコンをかけてくれる。

まだ、固いフローリングでゴロゴロしている俺に、ポンポン!!と洋服をなげてくる。

「まお~~。バスタオル、どこ??わかんないから、お前も服着て、さがして~~。」


-----------あ。それなら、「すぐ使うもの」セットだ・・・・・。

・・・・・・・俺って、エライ!!


「ふふふっ!!それなら、そこのダンボールに入ってるよ。石鹸とか、シャンプーとかも全部!!

・・・・ついでに、カーテンもつけてよ~~。」

シーツに包まったまま、ここぞとばかりに甘える。

「はいはい。今日は、わがままモード、全開だなあ・・・・。お前。」

だって・・・・。思いっきり、人目を気にせずに、あまえられるのだ。
こんな、チャンス、滅多にないんだから・・・・・。


カーテンをつけて。

お風呂セットも用意してくれて。

結局、新しい着替えまで、ダンボールの山からさがしてくれて。


「ま~おっ!!用意できたから、シャワーあびておいでよ。」

エアコンの効いた室内で、シーツに包まってゴロゴロしていただけの俺は。
すっかり汗なんてひいてしまったけれど・・・・。

「うん!ありがと。    ちゅ!」

至れり、尽くせりでよく働いてくれただいちゃんのほっぺにキスをして、その好意に甘えた。



これから、こんな毎日が、始まるんだなあ・・・・・・。

にまにま。

あ。やばい。またほっぺたがゆるんじゃう・・・・・・。