「・・・・・・なあ。まお。今から会える??」


日中は暑いけれど、夕方は幾分涼しい初夏の夕方。


「ん?どうしたの?」

「・・・・べつに。一緒に歩きたいなあ・・・・と思って。」

「歩く・・・・の?」

「そう。歩く、の。」


ふふふ・・・・。と電話の向こうでまおが、笑う。


「ときどき、唐突だね。ダイチャンって・・・・・・・。」

「・・・・わるいか。急に、そう思ったんだ。」

「いいよ・・・・。ちょっとだけ、まっててね。」


ぱぱっと用意をして、玄関をでると、夕日をバックにダイチャンがだたずんでいた。


「・・・・・おまたせ。」


逆光で、大ちゃんの顔が、まぶしくてはっきりみえない・・・・。

スラリ。としたたたずまいが、長いシルエットをつくり、僕の足元に、落ちる。


「いこっか・・・・。」

「うん・・・・・。」


手をつなぎ、あるきだす。


水平線に沈みゆく夕日が、とてもきれいで。

この世に息づく生命が、みんなあの夕日に恋している。

うつろいでゆく日々に、思い出を重ねて。

うつろいでゆく日常に、あのときのトキメキをわすれないように。


ゆっくりと、夕日をながめながら歩いていると。

あの、約束の木の下にたどりついていた。


「ねえ。だいちゃん。ちゅー、しよ?」


両手の指をからめあい。

ふわり、と唇をかさねる。


木々の隙間から漏れる夕日に照らされて。

恋人たちは、天使のように美しく、祝福される-------------。






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え?特にストーリーありませんあせる

この、映像が書きたかっただけ・・・・・。

とある方のブログで。「ちゅーしよ」「天使ってやつ」「うつろいでゆく」という
お題で、書いてみるというお話をしていまいて。


やっぱり、まお君は「僕」のほうが、しっくりくるなあ・・・・・。

でも、リアルまお君って、俺っていってますよね??

私の中では、たくみくんまでが、僕。

現代バージョンは、俺。で使い分けているのですが。