いつもと違う僕を、みつけてしまった-------------??


いつもの、触れ合うだけの、キス。


ギイの気持ちのこもったキスを、受け入れてしまったら。

過去が、ばれてしまうかもしれない。


大ちゃんのキスを、受け入れてしまったら。

かわいい後輩、コイビト未満の関係が、崩れてしまうかもしれない。



受け入れたい気持ち。

と。

この人に、嫌われるかもしれない、と言う気持ちがせめぎあう。




「ギイ・・・・・・ダ・・・・・・メ・・・・・・・・。」

こんなに、我慢しているのに。

こんなに怖いのに。

もう、とめられなくなる。

もう、この目の前のたくましい腕に、全てをゆだねてしまいたい・・・・・・。


宝物を、扱うような、やさしくて、とろけるような愛撫。


どこまでも、あなたの瞳にうつっていたくて、ずっと、ずっと見つめていた・・・・・・。


どこまで知っても、僕を僕として、受け入れてくれる?

こんな、浅ましくて、きれいじゃない僕でも、ギイは、愛してくれるだろうか・・・・・・。


ダイチャンに触れられて、嬉しくて、気持ちよくて、泣いてしまいそうな、自分。

こんなふうに思っているなんて、わかってしまったら・・・・・・。

もう、キョウスケと、ワタナベサンには、戻れないよね・・・・・。


一歩を踏み出したら、もしかしたら恋人同士になれるかも。という期待と・・・・。

このままで、自分の気持ちを隠し続けたほうが、少なくとも今の関係は崩れない。

という、駆け引き・・・・・・。


これで、本当に卒業・・・・・・。


本当に、このまま終わってしまって、いいの?

後悔しないか?

キョウスケ・・・・・・・。