やっと、見つけた・・・・・・・・・・・。


俺の、大切な、大切な、タクミ。

地位も、名誉も、全てをなげうってでも、守ってやりたい、存在・・・・・・。

俺の、片割れ。もうヒトツの、心。

壊れかけてしまった、タクミの心を、どうやったら、取り戻せる?



「いやだったら、殴ってもいいからな・・・・・・。」

タクミの苦しみを。

タクミの頑なな心を。

やっと溶かすことができたと思っていたのに。

俺の腕に、舞い降りてきてくれたと思ったのに・・・・・・・。



「たのむ・・・・・。戻ってきてくれ・・・・・・。」



「愛している。」

ただ、それだけで。

こんなにも、人は脆くも、強くもなれる・・・・・・・・。

「愛している。」

----------------全身で、そう叫ぶ。


「・・・・ギイ?」


・・・・・・・フッ。と抜ける力。

やっと、戻ってきてくれた・・・・・・・。


タクミの、涙で潤んだ瞳がちかづいてくる。

ふせられた、まつげ。

やわらかい、あたたかい、くちびる・・・・・・。

そっと、キスを交わす。


-----------二度と、離さないように。


愛し合える、よろこび。


タクミのシャツのボタンを、ヒトツ、ヒトツ、はずしてゆく。

あらわになる、透明感のある白い肌。

・・・・・・・・・・・・・・・思わず、ドキリ、とする。

その、素肌に、口接けたい。 その、カラダを味わいたい。

・・・・・・・・・・・・・まおを、手に入れたい。


自分のなかに、芽生えた欲情・・・・・・・・・。


俺を求めて、喘ぐ、半開きの唇・・・・・・。

与えられる刺激に、切なげにもれる、吐息・・・・・・・。


「ダイ・チャン・・・・・・。」


そう、聞こえた気がしたのは、俺がまおを愛してしまったからだろうか・・・・・。