監督が、思いがけないプレゼントをくれる。


「春風にささやいて」の中庭での、シーン。


ギイの気持ちを、受け入れたいけれど、怖くて、触れられないタクミに。

大ちゃんの気持ちを、確かめたいけれど、怖くて言い出せない、僕に。


せめて、今だけでも、幸せなコイビト同士でいられるように。

タクミに感情移入して、ギイを愛するように。





「ダイチャン。ダイスキ。」

その思いをこめて、ぎゅっと抱きつく。

「ダイチャン、そばにいさせて。」

その思いをこめて、肩をよせあう。


切ないけれど、幸せな日々。

いつか・・・・・・。

僕が、大人になって。

大ちゃんの隣に、立つことができるようになったなら。

この想い、伝えることぐらいは、許されるだろうか・・・・・・・・・・。