「虹色の硝子」の収録が終わってから、なんかおかしい。


-----------変わったこと。

部長ではなく、大ちゃんと呼ぶようになったこと。

あの、撮影の日から、大ちゃんと目が合うと、ドキドキしてしまって、まともに見れないこと。

あの、ふれられた掌の感触。キスした時の唇のぬくもりを忘れられないこと。


----------あれえ??

もしかして・・・・・・・。真剣に・・・・・恋、してしまったんだろうか・・・・。




あの6年前のワタナベさんは輝いていて。
間違いなく、僕はときめいていた。

でも、それは・・・・・・。
憧れのお兄さんで。

ワタナベサンが、部長だとわかって、運命を感じた。
触れられて、ドキドキして・・・・・・。もっと触れていてほしくて・・・・・・。


それは、やっぱり、恋。なんだろうか・・・・・。



大ちゃんと、キスしたい。
あのゾワゾワする、色っぽい声で、「愛してる」とささやいて欲しい。


・・・・・・・・大ちゃんは、大人だから。

今までも、そうやっていろんな人と愛し合ってきて。
今回、たまたま役柄で、僕を相手に演じてくれただけで。


それでも。

撮影のときの、僕をまっすぐに見つめる瞳が、もしかしてって・・・・・。
期待してしまう。


抑えたいのに、抑えられない恋心・・・・・・・。


気づいてしまったら、後にはモドレナインダロウカ・・・・・・・・・。