ラストシーン。


「あいつは、いいやつなんだっ・・・・・・・・!!」

全身から、感情を搾り出すように、吐き出したセリフ。


今まで、なりたくもない病気のせいで、向けられてきたねたみ。嫉妬。好奇の目。

祠堂学園に来て、やっと自分らしく生きていくことができるようになったのに、
死んでいかなくてはいかない運命。

まだ、16年しか、生きていないのに・・・・・。



・・・・・・そして。
やっと、初恋をみつけたのに。
思いを打ち明けても、添い遂げられないとわかっていて、伝えることなんて、できない。

告白だけされて、残された人間は、どうなる?


想いが通じあった、という思い出だけで生きていくには、
背負うものが大きすぎて・・・・・・。



------------------おれは、一体、ドウスレバイインダロウ・・・・・・・。



愛しい人を、失う悲しみ。

俺が、タクミを失うということ。


・・・・・・そんなの、耐えられない。


どうやって、救うことができるのか。

その命を。その心を。

-----------いくら、地位も、名誉も、権力もあったって。

命。

の前ではこんなにも、人間は無力だ・・・・・・・・。



渾身の力をこめて、熱演する。

世間は、この作品を見て、どう反応するだろうか・・・・・・。


「春風にささやいて」の続編、とは言え、前作より明らかに内容の濃い作品。

とても、考えさせられる、しっかりした作品だし、演じていて、感情移入もした。


-----------------ただ。

内容も見ずに、「BL作品だから、気持ち悪い。」

などと、まおに偏見の目が向けられないだろうか。

まだ、走り出したばかりの、あの純情で、ピュアなまおに・・・・・・。


確かにこれは、タクミとギイの恋愛もので。

俺の気持ちも、それがベースで動いているんだけど・・・・・・。



まおを、守りたい。

その、一心で、舞台挨拶では、「友情!!!」と強く、強く、強調してしまった・・・・・・・。