駅でみんなと合流する。
看護師さん達にたのまれたお土産リクエストとにらめっこをしながら、次々とカゴに入れていく。


「相変わらずの、お人よしだな。」
「一番、下っ端の浜尾先生に、こんなにリクエストするなんて、
看護師も、遠慮ってものがないなあ・・・・・。」

あ。大ちゃん・・・・・。


「払っとくから。」


ヒョイ。
と俺の手から、カゴを取り上げ、レジに持っていく。

しっかり・・・・・。みんなに気づかれないように、ウィンクをくれながら・・・・。


やっぱり、かっこいい・・・・・・・。


しばらく、ポーーーーッとその後姿に見とれてしまう。



「昨日は、楽しめた??
・・・・・ついてるよ。キスマーク。」

突然、耳元でささやかれ、がバッと首筋を押さえて、振り返る。


「ななななな・・・・。何ですか?」

そこには、一緒に学会に来ていた、滝口先生が笑顔で立っていた。

「俺、知ってるから。
二人のこと。医局でキスしてるところ、みちまった。
・・・・・・誰にも言わないから、安心しろって。」




そうなんだ・・・。
バレてたんだ・・・・。

でも、ちょっとうれしい。

ひとり、味方ができたよ。大ちゃん・・・・。



帰りの飛行機は、本当は滝口先生と大ちゃんが隣同士の予定だった。
俺の隣は、キャンセルが出て、一人ぼっち。

「あ~~!!ずるいぞ。浜尾先生。
俺も、一人でのんびりしたい~~。」


などど、もっともらしい理由をつけて、席を代わってくれた。


--------ありがとうございます。滝口先生。


「それでさあ。滝口先生が味方になってくれそう。」

先ほどのちょっとした事件を、大ちゃんに報告する。
大ちゃんは、ふわりと笑って、俺の頭を引き寄せてくれる。

「よかったな。まお。
俺に気を使わなくていいから、少し、眠ったら??」

「ん・・・・。そうする・・・・・。」

俺は、窓際で周りから視覚になるのをいいことに、
大ちゃんの肩をかりて、帰りの飛行機は、ぐっすり・・・・。ねてしまった・・・・。



-------ずっと、こんな時が続けばいいのに。


-------貴方の暖かい腕に抱かれて、永遠に・・・・・・・。