--------------パシャ。

カメラのシャッター音が響く。




「ん・・・・・・・?なに・・・・・・・??」


情事のあとの、けだるい時間。

まおは、白い裸体を覗かせながら、ベッドに横たわっていた。



「あまりに、まおが綺麗で色っぽいから・・・・。つい・・・・。
まお。ベスアクは仕事の顔なんだろ??
じゃ、俺だけの、まおの作品も・・・・・撮らせて??」


まおは、上半身をベッドから起こすと、乱れた髪を掻きあげる。


「・・・・いいよ。じゃあ、最高のセクシーポーズ、とらなきゃ・・・・ね。」
クスクスと笑いながら、白いシーツを身にまとい、ベッドから立ち上がる。


ゆっくりと・・・・・。

ひらひらとシーツを揺らめかせながら、舞を舞うように、ゆれる。
まおのシルエットが、俺の上に、落ちる・・・・・・。



-------ひとり、どこか、違う世界の人間みたいだ・・・・・。




しばらく、シャッターを押すのも忘れ、みとれてしまっていた・・・・・。



「あれ?大ちゃん、どうしたの??」


シャッター音の途切れたことに気づき、まおが不思議そうに、舞うのをやめる。



俺は、最高の笑みを作ると、シーツごと、まおを抱きしめた・・・・・。

「やめた・・・・・。もう、十分心に刻んだから・・・・・。
まおの、その気持ちだけで、十分だよ・・・・・・。」



ふたり、抱き合うシルエット。




月明かりが、やさしく二人を包み込んでいた・・・・・・。