どうもおはようございます、りんですm(_ _)m


さて、今回はちょっとマニアックな神社ですが…ある分野ではなかなかに知られているそうです。


山形県東置賜郡高畠町高安910
犬の宮(いぬのみや)
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一の鳥居

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手水

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湯殿山碑

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二の鳥居

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参道

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狛犬

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拝殿


和銅年間(708-714)、都から役人が来て村人を集め「この里は昔から年貢も納めず田畑を作っていたが、今年から年貢のかわりに毎年春と秋のかな二回子供を差し出すように」といいつけ、村では悲しみ困っていた


ある年、亀岡文殊堂帰りの座頭が道に迷い一夜の宿を頼んだところが、今年の人年貢を差し出す家であった


あくる夜役人が現れ、ご馳走を食べながら「甲斐の国の三毛犬、四毛犬にこのことを知らせるな」と何回も念を押して帰るのを耳にした座頭は甲斐の国に使いをやり、三毛犬と四毛犬を借りてこさせ、いろいろ知恵を授け村を去った。


村人は早速役人を酒席に招き、酔いが回ったところに二匹の犬を放ったところ大乱闘になった。


あたりが静まり返った頃おそるおそる座敷を覗いてみると、血の海の中に子牛のような大狸が2匹と多数の荒狸が折り重なって死んでいて、側には三毛犬と四毛犬も息絶え絶えに横たわっていた。


村人は必死に手当をしたが、とうとう犬は死んでしまった。


この村を救った犬を村の鎮守とせよとのお告げにより、祀ったのが現在の犬の宮といわれている。 


猫の宮(ねこのみや)
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鳥居

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拝殿


創建は延暦年間(781-805)、村の庄屋夫婦には子がなく猫を子の様に可愛がっていたが、なぜか次々と病死してしまう。


今度こそ丈夫な猫が授かるように祈っているとある夜、夢枕に観音菩薩が現れ「猫を授けるから大事に育てよ」とのお告げがある。


翌朝庭に三毛猫が現れ、夫婦は大いに喜び玉と名付け子供のように大切に育てていた。


玉も夫婦にますますなつき、そして村中のネズミを獲るのでたいそう可愛がられていた。


玉は不思議なことに、おみねの行くところどこへでも付いていき、寝起きはもちろんの事、特に便所へいくと、天井を睨み今にも飛び掛からんばかりに耳を横にして唸っている


おみねは気持ちが悪く思い、夫にそのことを話してみると夫が妻の姿をして便所に行くと、玉は同じ素振りをするので庄右衛門はいよいよ怪しく思い、隠し持っていた刀で猫の首を落とした瞬間、首は宙を飛び屋根裏に潜んでいた大蛇に噛み付いた。


この大蛇は、三毛犬・四毛犬に殺された古狸の血をなめた大蛇が、いつかいつの日か仕返しをしようと狙っていたが、玉が守っているため手出しできなかったのだった。


この事を知った夫婦は大いに悔やみ村人にこの事を伝え、村の安泰を守ってくれた猫の亡骸を手厚く葬り、堂を建て春秋2回の供養を行った



さて、こちらは犬と猫を祀る神社でして…ひっそりとした場所にあります。


由緒から来ているからか、ペットの供養の為に参拝する方が多いらしく社殿にはペットの写真がいっぱい貼られています。


首輪や貼られた写真を見ると、ちょっと切なくなります(;´Д`A


毎年7月第4土曜日にはペット供養祭が開催されるようです。


また、この地高畠町高安は戸川幸夫の「高安犬物語」の舞台でして、高安犬は現在は犬種としては存在しませんが、ルーツは犬の宮の由緒どおり甲斐犬でして元来はマタギ犬だったそうです。


この「高安犬物語」で戸川幸夫は直木賞を受賞しており、日本初の本格的な動物文学ともされたとか…


最後に、両宮の由緒は高畠町のサイトを参考に書かせていただきました、この場を借りてお礼を申し上げますm(_ _)m