前世探検―あなたの人生は繰り返される。
著者ブルース ゴールドバーグ、G博士
他の本と紛らわしいので原題”The Search for Grace"を見出しにしました。
著者はアメリカの有名な催眠療法士です。
TVのトーク番組や雑誌にもしばしば登場して、警察や弁護士会のコンサルタントもしています。
この本は、彼の豊富な診療例の中でも希有な事例の紹介で、TVで特集番組にもなりました。
詳しいいきさつはわかりませんが、ゴールドバーグ博士(以下G博士)は歯科医師から、催眠療法士になったそうです。
1987年、TVで相次いで放映されたG博士の催眠療法を見た一人の女性が、自分の悩みが催眠療法で解決できるのではないかと、G博士のもとを訪ねました。
その女性アイビーは26才の薬剤師、身だしなみがよく、頭が良さそうな感情を抑えた内気な性格でした。そして、なんと45回もの前世の迷路をめぐるカルマの旅をすることになるのでした。
最後の46回目の旅で短く悲劇的なグレース・ドーズという女性の一生を知ることになりました。
かいつまんで要約します。
このように、同じようなパターンが繰り返される人生もあるという例です。
・現世のアイビーの三角関係
アイビーには、催眠術にかかったことも心理療法を受けたこともありませんでした。
催眠療法で男性関係を改善したいという希望を持っていました。
アイビーは大きなドラッグストアで働いていて、同僚のジョンとつきあっていました。
彼はアイビーを肉体的にも心理的にも虐待し、暴力もふるっていましたが、どうしても別れられなかったのです。
ジョンは信用できず頼りにならない男でしたが、彼が謝って二度としないと誓うとつい許してしまうのです。
一年前から、デイブという男性ともつきあっていましたが、彼はジョンとは正反対の穏やかで親切で愛情にあふれていて、潔癖なほど正直でした。
アイビーは彼も好きでしたが、ジョンといるときほどの危険で刺激的な情熱が感じられませんでした。
アイビーのもう一つの症状は「悪夢」でした。
夢の中で彼女は毎回違う方法で殺され、恐怖のあまり叫び声をあげて目を覚ましました。
その相手はいつも同一人物でしたが、それをどう説明したらよいかわからず、夢を見るたびにパニックに陥るのでした。
ジョンと別れられれば、悪夢からも不眠症からも解放されるのではないか、そう思って催眠療法を受けに来ました。
・第一回目の探検
【ポーランドの首都ワルシャワ】
1800年代のポーランド
この人生では、アイビーはソフィアという名前のピアニスト志願の少女でした。
父親は富裕な商人で、ポーランドのワルシャワの高級住宅街に一家で住んでいました。
ソフィアは1782年に生まれ、マチュイ先生という高名な作曲家にピアノを習っていました。マチュイ先生は忍耐強いやさしい先生で、ソフィアはとても尊敬していました。先生の曲にソフィアの名前がつけられているそうです。
ソフィアにはボーイフレンドがいて、ジェイコブという旅の音楽家でした。
彼は下層階級の娯楽場でピアノの演奏をしていて、ソフィアにはいろいろとウソをついていました。
彼は感情的で彼女に内緒で別の女性ともつきあい、レジスタンスの秘密活動にも加わっていました。また、なぜかマチュイ先生とソフィアの関係に嫉妬していました。
やがて、彼女はプロとして演奏活動を始めますが、ジェイコブは彼女の演奏をけなしたり、暴力をふるうようになっていきました。
ある日、家族が留守の時、彼女が入浴中に突然ジェイコブが押し入ってきて口論となり、ソフィアを浴槽に沈めて溺死させました。
超意識のレベルから見ると、マチュイ先生がデイブで、ジェイコブがジョンであることがわかりました。
3人は宿命的な三角関係を何回も繰り返していたのです。
G博士が後に歴史的資料を調べたところ、当時のポーランドの様子はソフィの話したとおりで、マチュイ・カミェンスキという有名な作曲家が「村娘ソフィアの恋」というオペラを作曲上演していたことがわかりました。
グレースを探せ2 気の弱い羊飼い
に続きます。
まるで時空を超えたミステリーのようなお話ですね。
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