病院に着くと、昨日の4人部屋にはもういなく、個室に移されていました。口と鼻を覆う酸素マスクをつけて、シューシューと激しい音がしていました。ベッドサイドには心電図や心拍数、呼吸などがわかるモニターがついていました。大きく顎を動かして息をしていました。
しばらくすると、息子も駆けつけて、兄と私と3人で、別室で先生が病状の説明をしてくれました。
いったん肺炎の治療は完了したものの、今朝から酸素化不良があり、新たな肺炎が起こっているとのこと。抗菌薬治療を再開するが、肝臓に負担がかかること。貧血、低栄養があり、生命維持が困難になり、脈拍や呼吸が弱り止まってしまうことがあると言われました。
今は、酸素を最大量送っており、昇圧剤で血圧を押し上げて生命を維持している状態と。
予断を許さない状況なので、面会は24時間可能として、夜間も一人まで同室で泊まることができるとのこと。
夫の部屋に戻り、「がんばれ!酸素吸って!」と何度も声をかけました。夕方、私の89歳の母も自転車でかけつけてくれて、かわるがわる夫に声をかけ励ましました。
夫は口を開けたり閉めたり激しく呼吸しているので、酸素マスクがずれていきます。それを直してあげたり、時々流れる涙を拭いてあげたりしました。
そして時々目を閉じて、薄目を開けたような状態になるので、「起きて!目を開けて!」と叫んでいました。