前日、先生に病状の説明をいただき、夫の肺炎はいったん落ち着き、栄養状態を改善する方向であることに、私は希望を持っていました。
午後からは夫の面会に行くので、朝一番に私の持病の緑内障の目薬をもらいにかかりつけの眼科に行ってきました。すると、そこの眼科医院の院長先生は、高齢のため2月末で閉院されるとのこと。予想していたことといえ、優しく穏やかな先生の人柄にいつも癒されていた私は寂しい気持ちでいっぱいでした。
「ゆっくり進むタイプの緑内障なので、ちゃんと目薬をつけていれば、たとえ100歳まで生きても失明することはないよ」
と言ってくれて、次にかかる眼科医院への紹介状を書いてくれるとのことでした。
そんな感慨にふけりながら、午前10時頃に帰宅するとすぐに夫の病院の看護師さんから電話がかかってきました。
「酸素の状態が悪く、血圧も低いので、今すぐ病院に来てください」
気が動転してどういうことかすぐには理解できませんでした。
私「それはもう危ないということですか?」
病院「かなり状態はよくないです。どのくらいで来れますか?」
私「30分くらいで行けます」
テレワークしている息子に電話し、タクシーですぐ病院に向かうように伝えました。そして、私は兄と一緒にタクシーを拾って病院に向かいました。