夫も大好きだった、シンガーソングライターの槇原敬之さんのライブに行ってきました。タイム・トラベリング・ツアーと題して、マッキーにまつわる90年代の思い出の宝箱が開くかのような公演でした。
その日は、関東地区最後の公演で、マッキーのお母様もいらしてるとのこと。
槇原敬之さんのライブは初めて見たのですが、優しい歌声に本当に癒されました。「ANSWER」という曲から始まって、前半はゆっくりと穏やかな曲が続きました。1,2曲歌うごとに、お話をたくさんしてくれました。曲を作ったときのエピソードや、身の回りのこと、ほんとに古くからの知り合いのように気さくなトークでほっこりします。とてもお話好きなかたなのだなと思いました。
ファンの方々も、「マッキー!」「マッキー!」と声かけが多く、とても和やかな雰囲気でした。
中でも素敵だったのは、あるファンのかたが、「(お母様に)マッキーを産んで育ててくれてありがとう!」と大声で言ってみんなで拍手したことです。
そしてびっくりしたのは、前半終わったところで、「これから長いお話をします」と言うのです。1,2曲終わるごとにあんなによくお話をしていたのに、えっ!また?と思っていたら、「おわかりですよね、おトイレタイムです。後半盛り上がっていきますから、今のうちにおトイレにどうぞ」
ということで、バンドの方々も退席し、観客も1割くらいの人が席を立ちました。その間10分くらい、マッキーは、一人で四方山話をされていて、ほんとにおしゃべり上手だなと思いました。私は席を立つこともなく、ずっとお話を聞けました。マッキーのかなりのことを、今日のライブで知れることができたような気がします。
後半はアップテンポの曲で、MCもほとんど入らず盛り上がっていきました。「No.1」「SPY」・・・・「どんなときも。」をみんなで歌って、本編の終了。
アンコールは、「北風~君にとどきますように~」から。そのとき感動のピークに達しました。その歌声は息子の歌声に似ていました。かって夫も30代くらいのとき、槇原敬之さんの歌が好きで、CDもたくさん買っていました。とても穏やかで、優しい感じのするマッキーですが、その心のうちは、ガラスの心のように繊細だったのだと思います。夫も鬱になったり、色々なメンタルの病気になったりと、共感する部分が多かったのかなと、今になって思います。
大きなライブ会場によくある、モニター画面はなく、ステージ上の実物のマッキーに集中して、歌をじっくり聴けるスタイルもいいなあと思いました。あと、衣裳は、ビームスで創られた、コムデギャルソン風のスーツも素敵でした。
90年代という、私と夫との最高の時間にタイムトラベリングさせてくれて感激しました。ありがとうございました。とてもアットホームで素晴らしいライブでした。ファンのかたも老若男女幅広くて、槇原敬之さんの曲は、いろいろなかたの心の支えになっていたのだと思います。