TOKYO  LOVE  BIBLE

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「TOKYO LOVE BIBLE ④」



(model  by  lily/masumisakaki)




元夫はイケメンで

起業した会社はうまくいって

性格も優しい。




話も

趣味も合うし

何より

私の起業を応援してくれた。




もしも

あの30歳が来るのを

ジワジワ待っている時に

結婚していなかったら

私は起業する勇気がなかったかも

しれない。




あの時

「希子(のりこ)の実力は

こんなもんじゃない」

と何度も何度も

起業という

とてつもない大きな冒険を

怖がる私を励ましてくれた。




そんなに自信家の私が弱気になることが

あるのかって?



あんた

バカ?




したこともない未知なる海の

航海に踏み出すことを

怖がらない人間がいると思う?




私に

今の自信を与えてくれたのは

経験。



多くの成功体験

いえ

それだけじゃない

失敗もね



体験が私に自信と

自己肯定をくれたのよ。




そんな感謝する相手なのに

なぜ

離婚したのかって?




元夫は

ひとつのこと以外では

何一つ問題がなかった。




何一つ。




だが

そのたった一つが

私を追い詰めた。




結婚した途端

彼は一度も私を抱かなかったのだ。




結婚までは普通にあった性交渉が

パタリとなくなった。




バリのハネムーンでさえ

なかったの。




最初は

疲れてるのだろうとか

環境が変わった私のことを

気遣ってくれてるのかな

とか

いろいろ思ったわ。




でも

1週間が過ぎて

10日過ぎて

1ヶ月も経った時から

これはおかしいと思い始めたの。




何かが起こってる。




結婚した途端

私に魅力がなくなった????




ありえない。




「セックスレス」の定義が

3ヶ月性交渉がないことというのを

知って

元夫に言ってみたの。




「このままじゃ私たち

セックスレス夫婦認定されちゃうよ」




抱きついて可愛く

できるだけ軽く。



あなたに手を出されないことで

悩んでますなんて

悟られないように。




だって

いつだって

求められてきたの。




懇願されてきた。




奴隷みたいに尽くされたことだってある。




そんな私が

妻になった途端

自分から寝て欲しいなんて言えると思う?




でも、、、、




その時の彼の反応で

確信したの。

何かが起きてる。




彼は

私のハグをゆるーく剥がしながら

言ったの




「ごめん

疲れてるんだ」





その視線のそらせかた、、、、


ぎこちなかった。




「浮気してるの、、、?」




その言葉を飲みこんだ。




だって

ありえない。




彼は十分

私を思いやってくれてた。




話もいっぱい聞いて

助けてくれた。




ただ

そのたーくさんの行為の中に



「抱き合う」と言う

基本的なことだけが

抜け落ちてしまったのだ。




彼に聞いてみたい。




でも

それ以上聞くことができない。



4ヶ月過ぎ

5ヶ月過ぎ

半年過ぎた頃から

イライラするようになった。




頭の中で

「したい



したい



セックスがしたい」




そんな声が響き始めたのだ。




世の中の男たちに

切望されてきた




今だって

歩いてるだけで

多くの男が振り返る私がよ!




したくて

気が狂いそうになるなんて

信じられる?




私がいちばん

信じられなかった。




ありえない。




私の人生にありえないことが

起こり始めたの!!!!




「TOKYO LOVE BIBLE ④」

つづく





*この物語はフィクションです。

実際の団体、人物とはいっさい

関係はありません。




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