宇宙人ピピ今日の一言

 

「体の細胞60兆個が

 完璧なバランスをとっている」

 




リボン     リボン    リボン    リボン

 

(最初からピピの物語を読みたい人は

  こちら)

 

 

 

私は大阪のおばちゃん華子、55歳。

 

 


 

先日、宇宙人にウオークインしてると

妙な主張をしている人間に

会った話をしたよね↓

私は

教え子の智子が引っ込み思案で

小さな声でしか話せなかったのに

突然元気で活発になったことから

変な宗教にでも

引っかかっているんじゃないかと

心配になって

出かけたんだよね。

 

 

 

そうしたらやってきたのが

チャラい女子で。

 

 

 

まだまだ寒い真冬に

肩出しキャミソール。

 

 

私は言うたよね。

華子「あんた、そんな格好しとったら

 風邪ひくで」

 

 

 

智子に、

「宇宙人ちゃん」と呼ばれている

今はピピという名前の女が言うた。

 

 


 

ピピ「その日の気分で

 着たいもの、着れる、

 食べたいもの、食べれる、

 それがこの地球の醍醐味よ合格

 

 

 

ついで

ドヤ顔で言った。

 

 

 

ピピ「やりたいことを

 やりたい時に

 やりたいように

 できることが

 豊かってこと」

 

 

 

私は言ったよね。

 

 

 

華子「あんた、そんなこと言ってたら

 歳とって大変なことになるで」

 

 

 

ピピ「ん?」

 

 

 

華子「あのなぁ、あんた、心は

 宇宙人かなんか知らんけど

 体は地球人の女の体なんやろ?

 やったら、

 体ってもんは

 どんどん老化していって

 できんことも多くなるねん。

 若い時から

 そんな体冷やしてたら

 大変なことになるで」

 

 



 

ピピ「地球人って

   大変」

 

 

 

ピピが

ケーキをうまそうに

食べながら言った。

 

 



 

ピピ「体に対しての

 思い込みが強過ぎ」

 

 



その一言で

カチンときた!

 

 

 


華子「あのなぁ、

 あんた、歳とって体にガタが

 くるのは思い込みちゃうやろ!

 老化やろ!

 私も

 更年期になってな、

 めちゃくちゃ体調悪いねん。

 変な時に汗が吹き出すし、

 夜はおしっこに起きるし、

 肌は乾燥するし!」

 

 



 

ピピ「本能に従って

 生きてたら

 そんなひどいことには

 ならないよ」

 

 


 

華子「え?

 本能?」

 

 


 

ピピ「動物が老化する?」

 

 


 

華子「犬とか老化するやん」

 

 



 

ピピ「それはペットでしょ。

 ペットとか動物園の動物は

 本能で生きてないの。

 野生のままで生きていたら

 老化はないよ。

 ソースのリズムで生きてるから」


 

 


 

華子「本能のまま

 野生のままで生きるなんて

 できないよ」

 

 


 

ピピ「そう思ってる人たちが

 歳とったら

 病気になる。

 老化するって思い込みの

 集合意識を作ってる。

 本能のまま生きていたら

 その集合意識から

 1抜けピッ!できるよん」

 

 


 

華子「だけど更年期って

 大変やねんで!」

 

 


 

ピピ「更年期も病気もおんなじ。

 自然から外れた

 不自然なことしてますよの

 サインなだけ」

 

 


 

華子「本能を取り戻したら

  治るの?」

 

 


 

ピピ「治る、とか、治すって

 意識じゃない。

 本能に従っていたら

 本来の状態に戻るだけ!

 60兆の細胞は

 ソース全ての源と繋がって

 完璧なバランスを取ろうって

 してる!」

 

 

 

そう言うと

隣の智子が感動したように言った。

 

 


 

智子「宇宙人ちゃんの

 言う通りにしたら

 地球人から病気や更年期がなくなるね」

 

 

 


隣を歩いていたウエイトレスが

こっちを振り返った。

「宇宙人ちゃん」という言葉に

反応したんだ。

 

 

 

私は、えらい

恥ずかしくなって言ったねん。

 

 



華子「その宇宙人ちゃんやめてえな」

 

 


 

智子「宇宙人ちゃんは宇宙人やん」

 

 


 

華子「そう言う問題と違う。

 あんたも名前欲しいやろ?」

 

 


 

ピピ「地球人は名前をつけて

 カテゴライズするのが好きだものね」

 

 


 

華子「どう、ピピって名前!

 あんた、宇宙人かもしれんけど

 地球では小便くさい小娘やから」

(英語ではおしっこをピピと言いますてへぺろ)

 

 


 

こうして

この宇宙人だと言い張る小娘を

ピピと呼ぶことにしたのでした。

 

 


 

ピピが言うように

意識が体を作るとしたら……

年齢に影響されない肉体になれるのかなキョロキョロ

 

 


 

地球の思い込みに毒された

華子、55歳、おばちゃんには

今のところ、難しいチャレンジですが

 

 


 

ちょっと本能のまま

生きてみようと思います。

 

 

 


「宇宙人ピピと

大阪のおばちゃん華子の冒険」④終わり

 

  

 ※この物語は実話を元にしたフィクションです