続きです。




真面目一徹の彼と結婚して

数年が経った頃

喧嘩が増え始めた。





ささやかなことから

生き方まで。




例えば


異性の友達が多い私と

異性と友達にはなれないと思ってる夫。




ずっと一人で仕事をしてきた私と

サラリーマンだった彼の経済観念。


彼は節約上手さん。

なんたって

4人のシングルファーザー

サラリーマンだったから。


私は

節約が嫌い。





自由に子供の好きにさせたい私と

ある規制の形が安心する彼。





ことごとく

合わないのに

よくいるね、と思う。





ある夜、私が自由旅から帰った私に

彼が言った。




「あなたがいない葉山に

暮らす意味がわからない」




彼は

葉山にこだわる私に合わせ

大好きな東京から引っ越して

通勤片道2時間近くを

通ってた。




なのに、私は世界を飛んでる。




そりゃあ

文句も出るだろう。




そこから徐々に

別居生活が始まった。




都会が好きな彼は

東京に戻った。


葉山と旅が好きな私は

いつも世界のどこかにいる。





この別居生活に踏み切るまで

どこかで

夫婦は一緒にいなければいけないって

思い込んでたところがある。




それは

かつての浮気者の恋人の

後遺症もあるかもしれなかった。




男は見張ってないといけない、みたいな爆笑




そんな呪縛から解き放たれて

彼を自由にしたら

自分の方が自由になった。




昨日 一ヶ月ぶりに

夫に会って

海に潜った。





一緒に潜ってくれる人で

良かったな、としみじみ思った。




そしてハグした。




その度に

思うのだ。




彼のハグは世界一あったかい。




ときどき というか

かなり

頻繁に

私を苛立たせプンプンさせてる彼だけど


そのハグが


お金よりも

出世よりも


価値観の違いを超えさせるほどの


私にとっては

宝物なのだ。




お金では買えないモノ。




それを私は持ってるんだなぁと

改めて気づいた旅。




沖縄は

私と彼の初めての旅行の地、

プロポーズされた場所だから

思い出したのかなぁ。





そして

私と彼の出会いは、

私にとっても、

彼にとっても

最悪で罪悪感を感じさせる出来事が

なければなかった。




人生最大の最悪な出来事が

私に

愛する人に出会わせたのだ。




だから人生は

ジグソーパズル。




目の前が暗黒でも

決して

それでは終わらない。




そのピースがあるからこそ

美しい絵があらわれる。





あなたが

それを見ると決めたなら。




自分のことは書くなと言われてたのに書いちゃったから怒られるかもウインク




喧嘩するのは

わかりあいたいから。




怒るのは

哀しいから。




哀しいのは

期待してるから。




期待を手放しましょうなんて

綺麗事

くそくらえ照れ




あなたは

私のたったひとりの人だから

期待しちゃうのです。





許してやろうじゃないか爆笑