脚本家 旺季志ずかです。
俳優の福山雅治さんが女優の吹石一恵さんと結婚したという
衝撃ニュースが日本を駆け抜け
なぜかファンではない人たちまでショックを受けたそうなのですが、
吹石さんの主演ドラマ「バラ色の聖戦」のシナリオを書かせていただいたご縁で
吹石さんと面識があるわたしは、福山さんと吹石さんの素敵なご縁の結びつきに
心から歓びました。
「バラ色の聖戦」は、こやまゆかりさんが描かれているコミックのテレビドラマ化で
テーマのひとつに、家庭と仕事の両立というのがありました。
でも、わたし、これって、今の時代はもう古いと思っています。
こやま先生が、この漫画を描きはじめられたのは、もう何年も前で
そのころは本当に深刻な女性にとってのテーマでした。
わたしも出産を決意したときは、キャリアがダメになると、悶絶しました^^
でも、いまは、もう、両立するのがあたりまえ、
現在の女性たちの悩みは、ふたつとも手に入れて
それをどうやって効率よくやっていくか、
そのために、何をどう選択したらいいかだと思うのです。
「家庭か仕事か悩むなんて もう古い」とツイッターでつぶやいたら
偶然にも、そのころ放映されていたドラマが
そんなテーマでやっていたらしく、
「時代が変わっているのに、そのテーマには驚いた」というリプライが
ありました。
確かに、女性が家庭と仕事を両立させるのには
大変な側面もまだまだあります。
でも、もう、女性たちの意識は、その先にあって、
仕事のために結婚をしない、とか、
結婚でキャリアをあきらめるとか、多数派はもう違うのではないかと。
おうちにいるのが好きだから仕事をやめて家庭に入るとか、
仕事が面白くて、結婚に目が向かない、とかはあると思うんですよ。
でも、その選択で迷うことは少なくなっているのではないかしらん。
だって、もう、わたしたち、欲しいもの
自分を幸せにするためのもの
ぜ~んぶ遠慮なく受け取るのを許す意識にシフトしている。
わたしのまわりには、そんな女性たちが多いからか、
そんな風に感じています。
先日、友人で女優の黒川智花さんも結婚されました。
(写真は智花ちゃんとだよ~)
そのちょっと前に、ごはんを食べたのですが、
そのときに、わたしは
「普通の人間としての生活、人生をたいせつにしてね」とアドバイスしました。
女優さんであっても、キャリアか、結婚かなど、悩むのは、もう違うのでは
ないかと思っています。
若かりしころ、宇津井健さんの付き人をしていました。
女優志願だったわたしに宇津井先生がおっしゃってくれたことがあります。
「俳優は、あるとき、恋人役を卒業して
お父さん、お母さん役に移行していくときがくる。
それがうまくいくかどうかが役者の寿命にかかわる。
だから、しっかり、実生活を生き、お母さんになっておきなさい」
宇津井先生は、恋人役からお父さん役にシフトするまでの数年間が
もっとも役者として苦しい時間だったと教えてくれました。
幸いに縁あって、わたしは母親になり、
いま、ライターとしてのわたしに来る仕事の中に
「母親だから、これは旺季さんに書いてもらいたい」というのがあります。
妻であったり、母であったり、女であったり、
そして職業人……女はたくさんの顔をもっていて、
それを大変に感じることもあるけれど、
その多彩さもまた、幸せな要素のひとつ。
そして、その要素自体が、互いにハーモニーして
「わたしらしさ」をつくっていく。
わたしは、そう感じています。
だからね、
「二兎を追うもの、一兎を得ず」ではなく
「二兎を追うもの、でかい一兎になって手にいれる」つう感じで
ハッピーにやろうよね。
欲しいもの、受け取っていい。
幸せになっていい。
今日も人生にブラボーと叫ぼう!