脚本家、旺季志ずかです。




吹石一恵さんと福山雅治さんの結婚で


日本中が大騒ぎ。


わたしはニュースを聞いて「わ~~~~素敵な結婚!」と歓びました。


吹石さんと一緒に仕事をしたのは数年前。


テレビ朝日の連続ドラマ「バラ色の聖戦」の脚本を書いたときです。


ひとりの主婦が夫の浮気がきっかけで、モデルになっていく。


妻を「ママ」と呼び、女性としてみない夫に寂しさを募らせる主人公が


仕事に挑戦していくことで自分自身を取り戻していく


こやまゆかりさんコミック原作のドラマでした。


芯が強く、たおやかで、優しい女性的な面をもつ主人公、真琴に


吹石さんはぴったりでした。


ご本人もとても素敵な方。


実際にお目にかかると、ブラウン管のイメージとはギャップがある方も多い


芸能界で、吹石さんはとてもさわやかで、たいせつに育てられたお嬢さんなのだなぁと思っていました。


なので、今回のご結婚は本当にうれしい。


「バラ色の聖戦」は、主人公がモデルとして成功し、


最後は、仕事に理解のない夫と離婚するシーンで終わります。


離婚で終わる設定に監督の麻生学さんはひっかかっていらした^^


でもわたしは、これでいきたいとお願いした最後のシーンでした。


          ※    ※   ※   ※

真琴「私たち、どちらも悪いんじゃない。求めるものが違っただけ」


敦司「だけど本当にこの結論でいいのかわからないんだ」


真琴「……」


敦司「……」


真琴「私ね、敦司に女として見てもらいたいとか、もっと愛してほしいとか不満ばかりだった。でもそれって、私が自分自身を好きじゃなかったからなんだよね」


敦司「……今はそう思わないのか?」


真琴「今は……前より、ずっと自分が好き。自分の足りない部分をあなたに埋めてほしいとは思わない」


敦司「……真琴は、変わったんだな。俺が気づかなかっただけで」


真琴「(ふっと笑う)」


敦司「なんだ?」


真琴「やっと名前で呼んでくれたと思って……」


敦司「……」


真琴「私に遠慮なく、敦司は敦司の求める人生のための選択をしてください」


真琴、輝くような笑顔になる。


敦司、真琴を眩しげに見る。


敦司「……」


歩みだす真琴。


真琴のモノローグ「年齢や状況や、何かのせいにして立ち止まるのは簡単だ。


諦めも躊躇もいらない。踏み出すことができるのは自分の足だけ。


その一歩を踏み出した時


人生のランナウェイがあらわれる。


自分の『今』が『未来』をつくる。


笑って生きていこう、たったひとつの限りある命輝かせて……」


歩いていく真琴。


その薔薇をまとったような煌めき。


    ※   ※  ※  ※


「バラ色の聖戦」の最後のシーンの脚本です。


そういえば、麻生監督は、ここで、真琴がまぶしいほどの笑顔になるのも


こだわっていらしたような……^^


でも、女って、こうじゃないですか?


ハラが決まったら、未来にむかって懸命に歩いていく。


このドラマは、仕事と家庭の両立がテーマでしたが


時代がゆるやかにかわっていると思う。


今は、仕事と家庭の両立ができるのか、というテーマではなく


どうやって仕事と家庭、どちらも大切にしていくか、ってことになってる気がする。


吹石さんと福山さんのことだから、きっと、うまくバランスをとって


幸せな家庭生活がますますよい仕事をする原動力になっていくのだと


思います。




心から おめでとうございます!!!!!!


今日も人生にブラボーと叫ぼう!


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