昨日の検索ワード「エンドレス アフェア」がおそろしく多かったけど


再放送があったのかしら?


脚本家 旺季志ずかです。



ミュージカル俳優の沢木順さんが


鎌倉のペンクラブで講演するのでおいで!と言うので


フラの大先生をお誘いして行ってきました。


沢木さんは、劇団四季で「オペラ座の怪人」の怪人や


「美女と野獣」の野獣など、数々の素晴らしい役を演じられた方です。


先日わたしの通うフラのハラウ(学校)のホイケ(公演)を沢木さんが


ご覧になってくださって、初めはただの発表会だと思っていたのに


あまりに素晴らしいショーだったので絶賛してくださったのです。


それで


沢木さんとうちの先生のご縁をつなげたいなぁと思ったのもありました。


さて、講演会!


わたしは沢木さんと行きつけのカフェバーで知り合ったので


店では元気のいい素敵なおじさまという印象だったのですが


話が始まって、その話術の素晴らしさに舌を巻きました。


しかし、それ以上に、なんといっても


歌を歌い始めた瞬間、鳥肌が立ちました。


その歌と体の使い方は、30年もの間、劇団四季で、そして退団されてからも


第一線で活躍されている「本物」を感じるものでした。


凄かった!


あんな素晴らしい講演が1000円で聞けるなんて!


「役立つことを面白く」というのが


沢木さんの講演のモットーなのだそうですが、


一時間半笑いながら、役立つことを学びました。


内容のポイント。


沢木さんは長年芝居をやってきましたが65歳の時


エジンバラで一か月芝居をして


そのインフォメーションを英語でしないといけなくなったとき


ハートのある表現は「筋肉の使い方」なんだ!と悟ったそうなのです。


人は感動したとき、筋肉変化があり、それがやむにやまれず動き出す、


それが表現で、


だから、まず、筋肉変化を意識的につくることで、ハートのある表現に


なるということでした。


それと、日本語は4拍子で


2音1音主義。


話す時に2音と4拍子を意識すると、語りがはっきりするそう。


やってみてくださいましたが、本当にそうでした。


わたしも今度講演会でやってみよう!


「芸術は抑制


感動の爆発があり、それを抑制するのが芸術。


抑制がないものはつまらない」


「普通は本能のまま喜怒哀楽を出せない。


人はこれを求めて芸術をみる。


狩猟時代の感動を取り戻すため。


感動を感じさせるには、表現者が感動していないとダメ」


「菊田一夫先生が「テーマはオブラートに包め」と言っていた」


そんなことを教えてくださったのですが、


なにより印象的だったのが


お父様のことでした。


沢木さんのお父様は


「あざみの歌」、「さくら貝の歌」、「毬藻の歌」、「山の煙」などの作曲者、


八洲秀章先生です。


八州先生が今際の際まで、口伝えで音符を沢木さんに書かせて


作曲をしていたこと。


それは凄まじい生き方だったようですが、そのお父様をみて感じたのが


「芸術家は道半ばで死ぬのが幸せ」だということ。



「表現したいものは表現しきったと成熟して死ぬのは幸せではないと思う」と


おしゃっていました。



何かに懸命に向かう姿は美しいです。


来年70歳を迎えるというのに、この若々しさで


もう110歳までやりたい予定がつまっている沢木さん。


そして、わたしの尊敬するフラの先生、下平恵美子先生。


おふたりに囲まれて、わたしは


人生っていいものだなと思いました。


おふたりともが、「不思議な幸運」に恵まれ導かれた人生で


おふたりの共通点が「めっちゃ明るくオープンハート」。


「年齢を重ねるごと、感動が深くなる」


そういう沢木さんの言葉に、恵美子先生も大きく頷いていらして


素敵な先輩方の在り方そのもので勇気をもらった一日でした。


今日も人生にブラボーと叫ぼう!


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