昔、女優を志した私は、
宇津井健さんの付き人をしていました。
小泉今日子ちゃんの「少女に何が起こったか」で、今日子ちゃんをいじめる賀来千賀子さんのグループのひとりにキャスティングされる予定だったのですが、
私の身長が低く、今日子ちゃんと同じくらいで、
いじめ役は、身長の高い人ではないといけないということで
チャンスを逃しました。
そのご縁で、宇津井健さんの付き人を一年ほどやりました。
宇津井さんから教えていただいたことはたくさんありますが、
テレビドラマの現場を体験させてもらったことが一番ありがたかった。
大映テレビの現場は、映画方式のワンキャメ(カメラが一台)で
一回一回、リアクションもとりなおしていきます。
スタジオドラマの何台ものカメラをまわして一度にとってしまうのと
方法がふたつあるのを体験したのは、とてもいい経験でした。
北海道の最北にロケで行ったのもいい思い出。
今日子ちゃんが死のうと冬の海に入っていく
過酷なシーンでした。
積雪の2月のロケ。
貧乏で、スノーブーツを買うのに一苦労したなぁ。
宇津井さんは、役者は食べている姿は人に見せてはいけないというので、ひとりで、ごはんを食べに行った居酒屋の魚のおいしかったこと!
ホテルの部屋でいただいた、いくら丼も最高でした。
脚本家になってから宇津井さんにはご挨拶できましたが
今日子ちゃんにはあえてない。
現場で、いつかお会いするのが、夢^^です。
写真はスタジオにプロデューサーの野添和子さんが差し入れして
知った岡野栄泉の大福。
と、徳島の銘菓、さおしか(母からの誕生祝い)
大福は、東京って、なんておいしいものがあるんだ!と驚いたもの。
今でも、これを見ると、ダイエット中でも買ってしまいます。
食べ物に思い出がくっついている。
食いしん坊の私だから?(笑)