幼いころから父の思い出といえば
「怒っている」
「病気で寝込んでいる」
たまに「私が病気の時だけ優しかった」
そんな思いでしかなくて。
30で大病して余命宣告を受け
手術の影響で顔に麻痺が残り
夢をあきらめた。
その悲しみと怒り、希望のすべてを私に託した気がした頃があった。
父に対して怒りしかなかったのに、
あるとき、ふと、自分が完全な意思をもって
その父と、母のもとに生まれてきたことを思い出したことがあって。
それはこんな感じでした。
まだ宇宙にいる私のスピリットが呼びかけたのです。
「私、地球にいって、けっこう厳しい環境に生まれたいの。
親に虐待みたいな感じをされて
それで学んでいくみたいなことしたいの。
誰か私のそのブラックな親役になってくれませんか~」
宇宙からの呼びかけに答えてくれる魂が手をあげたのが見えました。
それが父の魂でした。
悪役になってでも、私の学ぶことをやり遂げるために
そのキャスティングをかって出てくれた魂。
それは、私が見た幻ですが、
そこにあった悪役になってやろうじゃないか、という父の魂は
それは広く大きな愛そのもので、
その光景を見たとき、私は涙が止まりませんでした。
そして
父が亡くなる前の数年間、私には、まったく父への怒りはなく
ただただ感謝しかありませんでした。
父が逝って3年
最近、父が遺してくれたものをいただいて
それで時計を買おうって思ったのです。
高校生の時、父がヨーロッパに行って買ってくれた高価な時計を
部活にとき、部室においておき、盗まれてしまったことがあって。
父の思い出に、時計を買いたいと思ったのでした。
父は、亡くなったあとも、私のすぐそばにいるのを感じることがよくあります。
クレイジーと言われるので内緒ですが、時々、会話もしています(笑)
しかし、時計って、いいものは突拍子もなく高いのですね。
あまりに高くて、結局決められませんでした。
こんなこといろいろ思うのは
父の命日が近いからかなぁ。
1月18日3時45分に亡くなりました。
父の名前は「一二三」と書いて「ひふみ」と読みます。