こんにちは、リキュウコートです。 #159

今回も動画の解説を行います。

 

今回の動画は前回の紹介した、経年15年のウールバフの磨き後の「スポンジバフ磨きとトップコート施工」の模様と仕上がり具合について解説します。

 

※ №97の動画(完結編)でご確認下さい。

 

※ №96の動画でご確認下さい。

 

最初に一般お方にも解り易いようにウールバフとスポンジバフの使い別けについて解説します。

 

これは、リキュウコート商品だけではなくコンパウンドでも共通する内容なので参考にして下さい。

 

一般的には粗い粒子のコンパウンドを使用する場合は強い磨きが必要な時に使用します。

 

強い磨きが必要な時とは?研磨力の強い磨きで塗装の劣化が激しい時や洗車傷よりも酷い傷や雨染み等を削る磨きで除去する場合です。

 

その意味で研磨力のあるウールバフを使用して仕上げ用(細かい研磨剤)のコンパウンドでは磨きません。

 

ウレタンスポンジバフの写真ウールバフの写真

※ (左)ウレタンスポンジバフ  (右)作業中のウールバフ

 

一方スポンジバフは基本的に仕上げ用磨きで多く使用します。

 

プロの考え方としてはコンパウンド磨きでスポンジバフはウールバフ磨きの後の目消し磨き(仕上げ磨き)として使用する事が一般的です。

 

スポンジ磨き単独で車を磨くという事はあまりありません。

 

何故かと言うと、スポンジ素材自体が研磨力のある強い磨きが物理的に弱い為です。

 

稀に、スポンジバフに研磨剤の粗い粒子で磨き事もありますが、中途半端な組み合わせの為、十分な磨き効果が得られない上に最後に目消し磨きが必要になる為に時短にもならないからです。

 

汚れも多くない定期的な磨きの場合においては、スポンジバフによる仕上げ磨きのみで磨く場合があるかも知れませんが、単独の使用は多くありません。

 

コンパウンドを使用する場合は、それらの事を理解して使い別けや使いこなす必要があり難しいのが現実です。

 

一般の方には高度な磨きが出来ない為に、スポンジバフ磨き程度が安全だという意味でウールバフが認知されていないのだと思います。

 

最初にリキュウコートもコンパウンドと共通すると言いましたが、スポンジバフの使い分けで違いが一点あります。

 

先程、コンパウンドではスポンジバフの単独磨きは多くないと言いましたが、それは中途半端な磨きしか出来ないので意味が無いという事でしたが、リキュウコートのマルチコート剤では粗い粒子と同程度の磨きが出来るので、酷い汚れの除去磨き等では強い効果が発揮されます。

 

また、強い磨きから仕上げ磨きまでコート剤の能力により勝手に仕上がってくれるので、コンパウンドでは困難な一回磨きが可能になるという違いがあります。

 

何でも無い事の様に聞こえるかも知れませんが、プロの目線でもこの事柄は大きい違いであり画期的な使用方法であるのです。

 

プロでもコンパウンドによるスポンジバフ一回磨きでは満足な仕上がりが望めませんが、マルチコート剤とDIYサンダーを使えば、経験・知識もない一般の方でもプロの様な・プロ以上の仕上がりが可能になると言えば、少しは凄さに理解して貰えるのではないかと思います。

 

ウールバフとスポンジバフで磨いたボンネットのビフォ・アフターの写真

※ ウールバフとスポンジバフで磨いたボンネットのビフォ・アフター

 

バフの説明が長くなりましたので、今回の施工の解説に入りますが今回はウールバフ磨き後のスポンジバフ磨きです。

 

先程解説したコンパウンド磨きと同じ役割の目消し(仕上げ)磨きなので、特別な解説はありません。

 

あくまでもウールバフによる強い磨きの後では、目には見えないレベルでウール素材の磨き傷がある為、その微細な傷をスポンジバフにより除去する目的と、スポンジ素材による更なる艶を出す為に磨く事が目的です。

 

今回のシルバーカラーでは少し判りにくいですが、濃色カラーではスポンジバフ磨きの効果が一目で判ると思います。

 

そして今回は、スポンジバフ磨きではないといけないパーツの磨きがありました。

 

それは、未塗装樹脂のシボ加工のパーツやドアガラス下の水切りモール等を磨く為でもあります。

 

光沢が蘇った水切りモールと未塗装樹脂の写真

※ 光沢が蘇った水切りモールと未塗装樹脂

 

コート剤の余力で磨いた未塗装シボ加工樹脂の写真

※ コート剤の余力で磨いた未塗装シボ加工樹脂

 

以前も解説しましたが、ポリッシャー磨きの場合では強い摩擦による浸透がある為に、直接コート剤を塗布しないで、ドアなどを磨いた後の余力で磨くと、不純物の除去と失った光沢が見事に復活します。(強い摩擦によりコート剤が白く浸透してしまう為)

 

軽く解説しましたが、メッキパーツ、ライトレンズ、未塗装樹脂においては専用のクリナーなどが素材ごとに各商品が販売されておりますが、マルチコート剤は専用商品には負けない作業性・仕上がり性能があると思います。

 

磨きで綺麗になったメッキパーツのドアノブの写真

※ メッキパーツも磨けます

 

その他の目的として、ウールバフは柔軟性が無いので入り組んだ箇所までは磨けないので、その様な箇所はスポンジバフの柔軟性を活かして隅々まで磨く事が目的です。

 

今回の車はお客様からお金を頂く仕事ですが、これらの事はプロだから出来るという訳ではありません。

 

マルチコート剤とDIYサンダーを使えば多少の時間は掛ると思いますが、一般の方でも同様の仕上がりが望めるという事を知って貰いたいたく動画とブログにて解説しております。

 

そして最後の工程で最終保護を目的に、ミラーコート剤による車全体を散布施工にて行います。

 

マルチコート剤もコーティング剤である為に、単独の使用でも効果が有りますがミラーコート剤はマルチコート剤よりも鏡面光沢と長期撥水保護において優れる特徴があり、車全体を10分も掛らず施工出来る為、磨き作業とセットで施工しております。

 

マルチコート剤で新車同様の光沢まで仕上がる事が出来ますが、更なる透明感のある鏡面光沢が望めます。

 

ミラーコート施工で透明感が蘇ったボディの状態の写真

※ ミラーコート施工で透明感が蘇ったボディの状態

 

この仕上がり感を、磨きによる再現では難しく可能であったとしても、全体を全体を機械磨きで行う場合は1時間~2時間近くは掛ると思います。

 

その意味においても、更なる仕上がり感を求める時には強い味方になり私にとっては欠かせない施工ツールです。

 

そのお蔭で、今回の依頼を下さる近隣のディラー様からは特に仕上がり感・光沢に関しては高い評価を頂いております。

 

決して騙している訳ではありませんが、この仕上がり感や光沢感を私の技術力によるものと勘違いしてくれております。

 

施工の依頼を受ける地元では大きな声で言えませんが、私の技術力ではありません!商品性能のお蔭です!

 

そう言った意味においても今回の施工は特に商品力の実力を示す事が出来た事例でした。

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。