こんにちは。
感性ナビゲーター 掛札文香(かけふだあやか)です。
私は、「心が動く体験ができる場」を作っています。
それは
心が動くことで
人はもっと幸せに気づくことができる
からです。
私は自然に囲まれた富山県出身。
音楽好きな両親のもと、長女として生まれました。
母が自宅でピアノ教室を開いていたので、
つかまり立ちができる頃からピアノで遊び始めたそうです。
母が台所で「あ、味噌!」と言ったのを聞いて
「ミ・ソ・ミ・ソ♪」と私が歌い出し
みんなで大笑いした。
という話はよく聞かされました。
また、家族で車ででかける時には、
決まって『気球に乗ってどこまでも』をみんなで歌ったり
家にある両親のレコードのコレクションを
片っ端から聞いてみたり。
音楽にあふれた生活でした。
そんな環境のせいか、ピアノの上達も早く
小学生の頃から大会で入賞したり、
親や先生からも褒められることが多くありました。
でも次第に、褒めてもらうことや認められること、
大会などで評価されることだけが
ピアノを弾く目的になっていったのです。
ピアノが好きかどうかさえ分からなくなったまま、
ひたすら上達して良い成績を残すことを目標に
音楽大学の大学院まで続けました。
ですが、卒業を意識し始め
音楽家として社会に出ていくことを考え始めたとき、
愕然としたのです。
「ピアノが好きかどうかすら分からない私じゃ、
音楽を仕事としてやっていくことなんてできない!」
卒業と同時に
20年以上続けてきたピアノを一切やめました。
いま考えてみると、
その頃から
「自分の心が動くものでなければ、
世に出すことができない」
という思いが強かったのだと思います。
約3年、完全にピアノから離れていたのですが
その間ずっと交流を続けていた友人がいました。
彼女が楽しそうに演奏活動をしている話を聞いているうちに
ついに
「私も楽しくピアノを弾きたい!!」
という気持ちが芽生え
27歳で音楽の世界に戻ってきました。
復帰後、最初に練習を始めたのが
ベートーヴェンのピアノソナタ第7番。
約25分の長い曲ですが、その中でたった3秒。
「ここをこんなふうに弾きたい!」
という、好きな部分を見つけました。
音楽で自分の心が動く喜びを取り戻した
忘れられない瞬間です!
それからの音楽活動で
「心が動くこと」を意識するようになったのは
言うまでもありません。
すると、ピアノの生徒さんから
「先生のレッスンのおかげで、
初めてピアノが楽しいと思えるようになりました」
とお手紙をもらったり
レッスンでだんだん自己表現を楽しむようになった子のお母様からは
「ピアノを習い始めてから、この子が明るくなって
自分の言いたいことを言えるようになってきたんです」
と喜ばれたり。
また、演奏会に来てくださったお客さまからは
「人生の転機になった思い出の曲を聞いて、
あの頃を思い出して頑張ろうと思えた」
「子供の頃の風景を思い出して
泣けてしかたなかった。ありがとう。」など
嬉しい感想をいただくようになりました。
少し長くなったので、
続きはまた明日アップしますね。
掛札文香