私とダンナさんが、
まだ彼氏彼女の関係だったころのこと。
えっと、その当時のダンナさんのことを、
便宜上ダーと表記させていただきますね。
念願かなってダーとつきあうことになったんだけど、
一緒にいてもどこか悲しい気持ちを持ち続けてたの。
なんでだろ？
その当時は分からなかったけど、
今なら分かる（笑）
ダーと出会うより数年前。
学生時代まで遡ってみると、
バイト先の店長に、
『あやちゃんはいつも悲しそうな笑顔をしてるね』と言われた。
しかも、
それを言われて
『悲しい笑顔を見せる女ってステキじゃない？』
なんてこっそり喜んでいたからね。
うん。
そんな女になりきっていたのかも。
で、ダーと付き合い出してからも、
私は何かしら悲しい結末を自分で作り出そうとしてた。
すごく幸せで嬉しい気持ちなのに、
次の瞬間には別れを意識してネガティヴなことを言う。
すごく不安定な私。
ダーには理解できなかったと思う。
ダーはそんな不安定な私のことを
怒りもせずに許してくれて、
いつも心がグチャグチャな私からすると
ダーはいつも平然として見えて、
それが腹立たしくて。
私はそのうち訳が分からなくなった。
こんな優しい人を
傷つけてしまいたい衝動に駆られるようになった。
どうしてまだ許してくれるの？
もうそろそろ私のことを見限って、
別れるって言いたくなるでしょ？
あなただって、イヤな気分になるはず。
こんなグチャグチャな気持ちにならない人なんていないはずだもん！
もっとひどいことを言ったら、
傷ついてくれる？
それをずーっと試してたかも。
わざと面倒な女をやっていた。
それが、ある時。
私が何を言ったのか、もう記憶にない。
ダーが言った
『オレがまったく傷つかないとでも思ってんの？』
見たこともない辛そうな顔で言われて
ハッとした。
初めて
ダーも私と同じ人間で
同じように心があって
痛む心があるんだった！！
こんな当たり前のことに
なんで気づかなかったんだろうって。
そこからどうやって進んできたのか
思い出せないんだけど、
いつの間にか
不幸探しをしなくなって、
ちゃんと幸せを味わえるようになった。
こんなふうにね(#^.^#)
あやちゃんの思い出ばなしでした🌸