朝、コーヒーを淹れる時には、ミルクポットで牛乳を人肌に温めます。
りくのら家のコーヒーは豆多めで、コーヒー対牛乳比が6:4位の牛乳コーヒーです。
話が急に変わるようですが、特定の動作に結び付いた記憶ってありますね?
りくのら夫がゴミをゴミ箱に入れようとするたびに、たとえ誰も聞いていなくても、
「汚物は消毒だあ」
とつぶやいているとか、きっとそう。
洗面台の洗い鉢をスポンジできれいにしようとすると、りくのら子らが小さい頃に、ものすごく嬉しそうにくすくす笑いながら、ティッシュペーパーを大量にちぎって洗面台に詰め込んでいた様子が思いだされる、とか。
(激怒してやろうかと思ったけど、あんまり嬉しそうだなんでつられて笑っちゃって、そしたらもう怒れない。記念に写真を撮っておきました。)
で、ミルクポットで牛乳を温めようとするたんびに、必ず思いだされるマンガの一コマがあるんです。
生涯ベストマンガのトップ20には必ず入ると確信する、萩尾望都の「訪問者」。
寒い冬の朝、小学生のオスカーが起きてきて、ストーブをつけようかな、と思うけど、パパとママはまだ当分起きてこないかもしれない、と思い直し、学校に行ってしまえばあったかいや、と、急いで朝食を済ませようとする。
そこへガウンを着たママが起きてきて、喜ぶオスカー。
でもママは、
「四年生にもなって気がきかない
ストーブもつけないで…
ミルクも
わかさないで飲んで…
かしなさい」
と、疲れた様子で言うんです。
このシーンがいつもいつも、ミルクを沸かそうとするたびに思いだされます。
パパとママの都合を考えて、こうするのが良いと思ったのに、ママに叱られて、ママがなんだかくたびれた様子なのも、自分が気が利かないからのように思わされて、学校に行く前にママに会えてうれしい気持ちがしぼむ。
だけどママは、疲れているのに、気が利かない自分のためにミルクを沸かしてくれるんだから、ありがとうと言わなくちゃ。
ああ、子どもには力がないなあ。
オスカーのママは別に意地悪な人なんかじゃないんだけど、自分の悩み事でいっぱいいっぱいで、自分の言動が息子にとばっちっていることを自覚していないんですね。
くたびれたお母さんが夕方のスーパーマーケットで、ついつい子どもに怒っちゃうのとおんなじだ。
りくのら子ら洗面台ティッシュ事変の時だって、もし体調が悪かったり、大事な用事の時間が迫っていたりしてたら、怒鳴ってしまったかもしれないもんな。
No body is perfect.
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休日の朝ごはんは菓子パンだ。
昨日の晩にりくのら娘と近所(徒歩1分)のヨーカドーに行って、家族全員分を選ばせました。
あ、いいから。
炭水化物とか糖分とかの話はご無用也。
訪問者
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