西新井大師で有名な足立区の西新井に行った折り、
駅裏に少し大きめの古書店がありましたので立ち寄ってみました。
これが大変充実した古書店で、囲碁将棋の棚もあります。
わたくし、囲碁の古書を買い漁る
( そしていつか読破したいなと思いながら積んでおく )
のが趣味ですので、さっそく漁って参りました。
収穫物。
今も現役で観戦記事をお書きになっている秋山賢司さんの囲碁エッセイは、
ちょうどアマゾンで注文しようとしていたところ。
100円
若かりし趙治勲先生が自らの勝負哲学を書いた新書版の本は200円。
そして掘り出し物はこれ。
昭和38年発行の囲碁の教科書です。
下田 源一郎 五段 著
島村 俊宏 九段、 山部 俊郎 八段 監修
定価500円 ( 売値は200円 )
この当時の本って熱いですね。
気概がこもっています。
「 技術の勉強では、しばしば壁にぶつかって足踏みしたりして、
決して平たんな道ではないのである。
そういう際に本書の読者は、決して自分の才能に失望してはならない。
反復練習こそ、その壁を突破する力となるであろう。 」
「 基本失くして技術向上はあり得ないということを承知し、
くりかえし熟読してほしい。 」
などと、言い切り、断言文体が心強いです。
ある方が書いた文章で、
自分の力で考えて、読みの力があって、感覚もよかったら、
棋書を読まなくても強くなれる。
という意味のことを読みました。
確かに、囲碁の本なんか一冊も手に取ったことない、
本なんか見てても眠くなっちゃうだけだよ、
とおっしゃる力自慢の高段者、いらっしゃいますね。
実戦のみで腕を磨いてきた方。
羨ましいような気もしますが、
文字、文章からの情報が入ってきやすい、
そして対局も楽しいけど、囲碁本を読むのも楽しいわたくしとしましては、
やっぱり囲碁古本探しがやめられません。
西新井駅そばの古本屋さん、ネットで調べてみましたら、
多分ここみたいです。
古本屋でありながら、店員さんがたくさんいて、書架がきれい。
お客さんも入れ替わり立ち代わり来店していました。
囲碁将棋以外の本 ( 小説や漫画、美術書など ) も充実しています。
( 碁本以外にも一山買った 重たかった )