有馬記念の全頭診断part2です!

◎(とても買いたい!)〇(買いたい!)▲(少しなら買いたい。)△(微妙。。。)×(買えない。。。)

の、順で評価します!

※除外対象馬、回避予定馬は除いております。

※枠順次第で評価が大きく変わります。最終結論は有馬記念当日の予想をご覧ください。

 

×タスティエーラ

レベル疑問の3歳牡馬の一頭。今春の3歳クラシックはGⅠとしては異質なレースとなった。皐月賞は雨が残る重馬場の中、1000m通過58.5秒の超超超ハイペース。おまけに、インが全く伸びない馬場状態で圧倒的に外枠有利なレースに。外目をスムーズに走れる馬が流れ込んだだけのレース。タスティエーラは6番手追走と比較的前目で追走しての2着で評価できそうなものだったが、しっかり外目をスムーズに走れており、あのメンバー相手での2着は価値はない。日本ダービーは逆に超スローペース。2番手に7馬身ほどのリードを取った逃げ馬が1000m通過60.4秒。2番手以降は61.1とかなりゆったりとした流れ。結果、前目でスムーズに運べたタスティエーラが勝利したが、14着までが1秒以内にゴールするという大混戦のレース。このレースで好走した、4着ベラジオオペラは⑦先週のチャレンジカップを勝利したものの、GⅢでハナ差の辛勝、5着ノッキングポイントはハンデGⅢ新潟記念を勝利したものの、次走のGⅠ菊花賞で15着。この結果を見ても、古馬相手にGⅠ級の戦いができる馬がいなかったといえる一戦で評価できないものだった。極めつけは3冠最終戦菊花賞。皐月賞馬、ダービー馬が1、2番人気を分け合ったが勝利したのは、GⅠ初挑戦のドゥレッツァ。決して楽ではない競馬をされながら0.6秒差も離された。タスティエーラは完璧な競馬をしながらの2着で、春クラシックで走ってきた馬のメンバーレベルの低さが改めて証明される一戦になったと思う。今回はスーパーGⅠ級の古馬が何頭も出走。2kgの斤量の恩恵があるとはいえ、その斤量差で埋められないほどの能力差があると考えている。

 

▲ディープボンド

今年の天皇賞・春を評価したい。1、2番手を走っていた馬が競走中止するほどのハイペース競馬。それを終始5番手追走し、4角先頭の楽ではない競馬。最後はジャスティンパレスに差されたものの、かなり評価できる内容だった。そして今回はマーカンド騎手への乗り替わり。先週のシュトラウスの騎乗でだいぶ叩かれているようだが、この騎手の真骨頂は自分から動かない馬を動かしまくるという所。いかにもディープボンドに合う。ジャパンカップからの参戦という所が気になるが、今回かなり人気を落としそうな感じがするし、枠次第では狙ってみて面白い存在。

 

▲ドウデュース

昨年のダービー馬。今年に入ってから案外な競馬が続いているが今回は条件が好転し、好走する未来が見える。今年初戦の京都記念を見てもらいたい。3、4コーナーで引くほどのコーナリングセンスを見せて、0.6秒差の圧勝。3歳時は広いコースで直線で末を伸ばす競馬が好走パターンになっていたが、年齢を重ねて、器用な馬になった印象。前走、前々走は広い東京コースで末脚を発揮できなかったが、今のこの馬には条件が合っていなかった。久々に乗り慣れた武豊騎手に戻り、この馬の能力を発揮できそうな中山コース替わり。復活に向けて条件は整っている。が、ジャパンカップからのローテーションで評価は少し落とす。

 

△ハーパー

リバティアイランド以外の3歳牝馬のレベルも疑問。前走のエリザベス女王杯では枠、展開が完璧にハマっての3着。古馬の牡馬と4kgもの斤量差があるのは大きな魅力だが、この馬もその斤量差で埋められないほどの能力差があると思っている。ただ、立ち回りが上手い馬のため、内枠を引いたときはちょびっと買っておいた方が良いかもしれない。

 

×ヒートオンビート

今年の目黒記念の勝ち馬。ただレーン騎手の神騎乗にも助けられ、メンバーレベルが低い中での勝利で評価はできない。秋2戦の敗戦を見ても、完璧に乗らないとGⅡGⅢでさえ好走できない馬が一気のGⅠ挑戦で好走できるイメージがつかない。

 

×プラダリア

今年の京都記念の勝ち馬。超イン有利の馬場状態で一番恵まれたのがこの馬で全く評価できない一戦。基礎スピードが足りないため、馬場が渋ったり、時計が掛かるレースのみで好走でする馬。今開催の中山は雨が降らず絶好な馬場状態。この馬が好走できるようなコンディションにはない。

 

×ホウオウエミーズ

前走の福島記念で重賞初制覇。この馬もプラダリアと同じで、馬場が渋ったり、時計が掛かるレースのみで好走でする馬。馬場以前に能力が疑問で買えるレベルにない。

 

◎ライラック◎

今年の秋に間違いなく覚醒した一頭。+18kgで臨んだ府中牝馬S。スローペースの直線末脚比べになり、この馬には分が悪いと思いながら見ていると、馬群をこじ開け、まさかの上り3ハロン33.0秒の末脚を使っての3着。この時りくちんは思いました。「この馬、進化しているな」と。次走のエリザベス女王杯は後方を追走していた外枠の馬にはノーチャンスの展開に。そんな中、なんと自身初の上り3ハロンメンバー中1位のタイムを記録し、勝ち馬と0.3秒差の4着。この走りを見て間違いなく「覚醒」したと確信した。勝ち馬とは2kg差の斤量があり、展開が向かない中でのもので評価しないといけないレースになった。秋2戦とも負けてはいるものの、この馬の得意ではない、舞台、展開の中でのハイパフォーマンス。この馬に合った舞台、展開になったときにどれほど恐ろしい末脚を使ってくれるのだろうか。まずは舞台。中山では3歳時にフェアリーSを勝っており、その時の2着馬はスターズオンアース。コーナリングセンスも抜群でいかにも中山向きの馬。そして展開、タイトルホルダーという強い先行馬がいることにより、よどみのない流れになることが想定される。後方で脚を溜めている馬に分がありそうな展開になりそうでこの馬の強烈な末脚を見せつける日がついにやってきた。世間に強いことがバレておらず妙味は十二分にある。頼むからピンク枠だけは引かないでください。